「捗らない…」 「シゲルー、珈琲煎れたけど飲む?」 「ああ、ありがとう」 「肩、揉みましょーかー?」 「え、あ、ありがとう‥」 「じゃあちょっと失礼してー、よっ!」 「あー、気持ちいい」 「かったいねー」 「んー、ここの所ずっとパソコンと向き合ってたから…」 「ほんとだよー、あたしを差し置いて」 「ふふ、ヤキモチかい?あー、そこそこ!」 「べ、つ、に!つかおっさんくさいよ、シゲル」 「いた、いたたたた!怒らないでくれよ」 「怒ってないし!」 「あはは、可愛いね。痛っ!」 「ば、かっ!」 「ちょ、ストップストップ!」 「まったく…シゲルってほんとにタラシ!」 「そんなことないよ」 「どうだか!」 「そりゃ昔はそうだったけど…今は君だけしか見えてないよ」 (パソコンばっか見ていた人が何言っても嘘に聞こえるんですけど!) (ほんとなんだけどなあ…あ、じゃあキスしようか?) (しねばいいのに) |