※親父がただのケダモノ 「う…ぁ…!」 俺は何してるんだろう。ああ、そうだ、ガキとナニしてたんだった。気持ち良すぎて意識がさっきからあっちに行ったりこっちに行ったりしやがる。狭くて熱くて、けれど気持ちイイ。いつから俺は変態に成り下がったんだろうなぁ。実の息子に欲情して、ギンギンに反り勃った自分の息子を突っ込んでは鳴かせてる。イイ顔しやがる。そうだ、その調子で、 「イイねぇ…もっと啼けよ、ティーダ」 「っ!」 ひく、と繋がるそこが収縮した。異世界の砂漠の岩影で、お月様だけが俺たちの背徳行為を見守っていやがる。耳が弱いのか、ガキの耳たぶを後ろから食み、腰を強く押し付ければ声がまた漏れる。さきから必死に我慢しようとしている顔が、たまらなく色っぽかった。 どうしてこんなことをしているのか、俺もあまり覚えちゃいなかった。とりあえずどうしようもなく疼いて、いつもなら多少手加減して相手をするのだが今日は最初から本気だった。組み敷いて纏う服を乱暴に破けば、ガキは激しく抵抗した。鈍いガキもさすがに感づいたらしい。顔を真っ青にさせた後に赤くなっていく変化には笑いが止まらなかった。 強く押し付けていた腰をだんだん弱めくちゅくちゅと卑猥な水音がわざと聞こえるように、緩く抽出を繰り返す。上半身を密着させ後ろから抱きしめ、固く尖らせた突起を執拗に弄ってやった。 「んん…ッ…や、ぁ…やめっ…親…父ィ!」 「いやだね」 ふん、と鼻を鳴らしながらコリコリと引っ掻いて、片方の手を下半身にやった。完全にガキの息子も勃ち上がっていて、ここでも言っていることと思っていることが正反対なんだなと思うと愛しさが募る。 「いやだっつーわりには、ここは元気だなぁ、オイ?」 「っ!!」 びく、と強張る。嗚呼、たまんねぇな。さっきからお前ぇを啼かせたくてたまんねぇみてぇだ。 繋がったまま、ぐるりと身体を反転させ、片足を肩に乗せた。 「ひっ!」 繋がりが先よりぐっと深くなる。ガキの熱棒を上下に扱き、また奥を目指して抽挿を繰り返した。 「あ、あっ…はぁ、おやっ…親父ッ…!」 「……ッ」 涙を流すガキの表情がたまらなく色っぽい。キスしてぇって思ったが、締め付けが酷くなる。先に射精したくて、同時にガキの芯を乱暴なくらい強く擦り、すると大声で鳴いたガキが先にびゅくびゅくと欲望を吐き出した。 「く…!」 俺もその締め付けに耐え切れずに、中へと吐き出した。 ぜぇぜぇと息を肩で吐きながら、互いにずるりと地面へとへたる。繋がったまま、ティーダを抱きしめた。意識を失っているらしいティーダの顔色はあまり良くはなかった(考えてみりゃ本気で闘ったからあちこち流血してるんだった)が、ちゃんと息はしてる。間抜けな面に笑みを浮かべ、唇に無理矢理自身のを押し付けた。今度は意識がある時に腰が砕けちまうくらい深いキスをしてやる。 世界でたった一人俺の息子。なぁ、お前だけが俺を助けられるんだ。この熱をどこにやればいい?俺は不器用で素直じゃねぇから、こんな形でしかお前ぇに助けを求められねぇ。 或いは親子じゃない方が良かったのか。いいや、どちらにせよ俺はこいつを欲しいと思っちまうんだ。元の世界だろうが異世界だろうが何だ、戦いの輪廻なんざどうでもいいんだよ。こいつを抱えて、何だったら世界の果てまで逃げてやるよ。 なぁ、ティーダ、こんな父親ですまねぇな、お前ぇに助けを求める馬鹿な親ですまねぇな、だがな、お前が欲しくて仕様がねぇんだ。 助けてくれ (それでも、俺の欲は収まらねぇんだ、お前ぇを傷つけても、寂しさを埋めても) 2010/10/15 |