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ご近所さん達への挨拶もそこそこに、コトキタウンへと向かうべく、足を進める。
榮輝は口では控えめな割に強くて、私の未熟な指示でも決して慌てることなく野生のポケモン達をそれはそれは愉しそうに倒していた。途中からこちらが野生のポケモンたちに申し訳なくなってきたくらいだ。まあ、しばらくしたら起き上がって素早く茂みに帰っていくところを見るに、さほど大ダメージを負っているというわけではなさそうだけれども。
ポケモンバトルは絆を深める絶好の機会と聞いたことがあるし、わたしがきちんと指示出しできるようにならなければ。
「榮輝強い、ね……」
『ありがとう!でも…まだまだ僕は未熟だよ…』君は選んでくれたから。だから、僕もそれに応えたい。はやく、強くなって。
「焦らなくていいんだよ。」
『……!』「一緒に、強くなろう!」
強くなりたいのは、私も同じ。
『うん。』「おーい!ライラか?」
コトキタウンの入り口で手を振っているのは…
「カイト!」
すかさず榮輝がライラの後ろに隠れる。人見知りのようだ。
「久しぶりだな。もうお互いポケモントレーナーだ!」
やることは、一つ。
「ポケモンバトル!」
「望むところ!!」
先にコトキタウンで榮輝を回復させようとも思ったが、バトルとなると榮輝が俄然やる気になったので、勢いにまかせてみた。
初のライバル対決だもんね!
「ゴー、ガロン!」
「榮輝!」
カイトのポケモンはミズゴロウのガロン。
相性は最悪だが。
『かんけーないよ。』全力を尽くすのみ。
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