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翌朝は榮輝に叩き起こされ(文字通り)起床。寝覚めはバッチリ。あ、欲を言うならもうちょい寝たかったな。
…そんなことしたら布団ごと燃やされるだろうけど。
何はともあれ今日はコンテストがナマで見られるのだ。多少の眠気…など………
「……ふぁ…
むぎょ!?」
あくびをしていたら、口におもいっきり榮輝の手が突っ込まれた。
…原型じゃなくて良かった!!
「間抜けが」いやいや良くない良くない前言撤回!苦しいから。
酸素!ぎぶみーおーつー!←
「もがっ!………ぷはッ、あ、あくびしてただけじゃん!」
「間抜けヅラであくびしてたお前が悪い」「え、なにそれ
不可抗力?」
「ドンマイライラ!」ぐっと麗音が親指を立てる。
「しょうがないですよご主人!」同じく瑞稀。親指を立てるのも忘れない。
でも弄りすぎはご主人が疲れるのでいけませんよ、と榮輝を諌めるあたりしっかりしている…のか?
だってそれって、ねえ。
おそるおそるオレンジ君を見ると、疲れなければ良いのだな、と素直にうなずいていた。
瑞稀も笑ってうなずいている。
…そういう問題じゃ、
ないんだよ。
瑞稀の指摘は少しばかりズレている。これじゃ私、いじられるじゃん!いじられるのは麗音だけで十分だよ!
次の瞬間に麗音は榮輝にいじられていた。
その後もコンテストどんな感じだろーね、等と他愛ない話をしながら、(器用にも榮輝は会話しながら麗音をいじっていた)4人でのんびりコンテスト会場へと足を運ぶ。
会場が近くなっていくにつれて、瑞稀が不安そうな顔をしてきたので、途中から手を繋いだ。
榮輝と麗音が羨ましそうにしている。…実はまだまだ手を繋ぎたいお年頃なのかな?(違っ
瑞稀はライラに見えないようにちらりと榮輝と麗音を一瞥、にっこり笑った。
(……。)(いいな〜…)(クスクス)→
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