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なんと瑞稀は6人いるジムトレーナーを全員倒してしまった。<
【inモンスターボール】
(瑞稀は怒らせないほうが身のためだな)
(僕もそうおもった)
暗黙のルールが出来上がったのであった。
「ようこそムロジムへ。ぼくがジムリーダーのトウキだ」
「ミシロタウンのライラです」
「使用ポケモンは2体、挑戦者のみ交代あり!
…はじめっ!!」
最初に話しかけてきたお兄さんの審判によって、バトルが始まった。
フィールドはさっきと同じく浜辺。
相変わらず晴天、潮風は穏やか。
「瑞稀、ご苦労様!麗音、頼んだっ」
『いよっしゃ出番ン!』「いけ、ワンリキー!」
相性では断然こちらが有利だ。
「油断しないでよ」
相手はジムリーダー。
弱点対策くらい施してあるはずだ。
「(接近戦は避けよう…)竜の波動!」
『おらよっ!』
麗音の身体からエネルギーが迸り、ワンリキーへと向かう。
「守って空手チョップ!」
防がれ一気に間合いを詰められる。
「ッ上昇してかわして!」
一気に決めるか。
「その勢い利用しておもいっきり突っ込んで!」
「なっ…!迎え撃てワンリキー!!」
ワンリキーは上昇した麗音を探すが、逆光で姿が見えない。
気づいた時には、麗音はワンリキーの真上にいた。
「つばめ返し!」
避けきれなかったワンリキーは一発ダウン。
「お疲れ、麗音」
『お、おう…』
「…?」
なぜか麗音はフラフラだった。
『つばめ返し決めた時、あのワンリキー空手チョップしやがった…』
「!…ありがとう。ゆっくり休んで」
ボールへと麗音は吸い込まれていった。
「まさかこの晴天を利用するとはね…久しぶりに腕が鳴るよ!」
こっちだってワンリキーのまさかの攻撃にびっくりだ。下手をすれば相討ちだった。
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