お花見上書き1

ジェジンと過ごす、二度目のお花見。

つい先日、ジェジンがニコニコしながら私に雑誌を広げて見せた。そこに載っているのはそう…


「お花見?」

「うん。こはると行きたくて。」


思い浮かべたのは一年前のあのお花見。まだ私とジェジンが恋人と呼べる関係じゃなくて。私は私でジェジンへの気持ちを認められなくて悶々としていた。ユノとジュンちゃんの間で揺れていたあの日。偶然にもジェジンも大学のお友達と来ていて、御手洗で会ったんだったった。…ちょっと苦いけど懐かしい思い出。


「うん、行こう。」

「ほんと?」

「うん。ジェジンと二人で行く!」

「やった。じゃあ俺会社まで迎えに行くね。」

「うん。楽しみにしてる。」

「こはる…。俺のこと好き?」

「もう、聞きたいの?」

「うん。聞きたい。好きだよ、サランへ。」

「私も。」


ジェジンが私をベッドに埋める。馬鹿みたいにこの子が大好きでどうしようもなく愛おしい。もう自分の気持ちに嘘はつかないと決めたあの日から、私は少しは素直にジェジンを愛せているだろうか。


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