〜10/03(光謙)


財前は、

「アンタは馬鹿なんすか」
「馬鹿?!失礼なこと言うなや!俺はアホや!」
「いやー馬鹿っすわ」

ふざけてるときには馬鹿と言う
ほんまに関西人かお前は

せやけど、
それやから財前がほんまに心配してたり怒ったりしとる時、鈍い俺にもちゃんとわかんねん


そして今現在、俺は財前に本気で叱られとる

「…ほんっまにアホ」
「ざ、ざいぜっ」
「何しとんねん」
「……すまん」


まぁ俺が派手にすっ転んだだけなんやけど
財前が気を付けろと言った直後に、というオプション付きや
さらには痛みの割にえぐい出血量

「俺、気ぃつけてくださいって言いましたよね」
「…はい」
「アンタ、転ける直前まで猛スピードなんやから…一歩間違ったらこんな保健室で済む怪我じゃなくなることくらいわかるでしょ」
「……」
「もうちょい気ぃ遣うてください、自分の足に」
「…ん」
「何笑とんねんこのアホんだら」

財前は思いっきり顔をしかめた
や、ちゃうねん
嬉しかったんや、お前が真剣に俺を心配してて叱ってくれてんのが

「おおきにな、財前」
「…まぁ、しゃーないっすわ、馬鹿な先輩には何回言うても学習せぇへんのですわ」
「んなっ…!」

せやけどやっぱり馬鹿って言われんのは腹立つっちゅー話や!



ありがちな、ずっこけんや。あんな猛スピードですっ転んだらやばいと思います。
真剣になるとアホっていう設定が書きたくて。







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -