きらきらおちる
貴方の世界が眩い
いつも、とても綺麗に見えて
胸がいっぱいになった
ふと、目が合うだけで
微笑んで声をかけられるだけで
綺麗だと思って、
―欲しいと思った。
そうして俺は、また暗い世界に落ちていった
浅ましい欲は剥離した悪魔そのものになって、俺に成り代わる
俺は、おれは、
オレは?
赤色で塗りつぶせばいい
真っ暗闇に沈めたら、もっとずっと、キラキラと綺麗に見えるんだろう
ああそう、十字架も聖水も、ほんとは悪魔を祓えない
聖書、それは俺の悪魔を一度は殺したものだけれど
蘇らせたのも、アンタだよ
赤く染まって、そう
今度は
今度こそは
俺の色に染まってくれよ
俺もアンタが欲しいんだ
キラキラ、明るい世界から
仄暗いここでも、僅かな光を反射する
足元に転がり落ちた、綺麗なもの
死ぬまで大事に抱えよう
俺はもう
戻れやしないのだから
神に、誓います
聖書を抱いて
+++*
聖書の輝きが眩しすぎて、落ちた影からまた悪魔が生まれちゃうの絶望すぎませんか?!
っていうのをちょっと文章にしたかったけど、リハビリ程度のポエムですみません。
白石に出会った赤也は、悪魔に戻ってしまっても大事にしたいという気持ちだけ残って歪んでいったらいいな。