メールを受信しました。


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11/11/03 13:42
From 名前
Subject 宮地君
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今日の三時に食堂にきてね!

- END -





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小麦粉、砂糖、卵に生クリーム。そしてたくさんのフルーツ。
必要なものを並べて一つずつ確認していく。うん、材料も器材も全部揃ってる。
よし、と意気込んで錫也君にもらったケーキのレシピを見ながら調理を始める。飛びっきり美味しくケーキを作らなくちゃ。なんてったって大好きな人の誕生日なんだから。



***



部活の自主練習を終えて、着替えるために更衣室に向かう。ふと携帯を見ると、名前からメールが一件きていた。内容を確認して時計をみると、三時まであと15分。ちょうどいい。着替えたらそのまま食堂に向かうとしよう。



***



スポンジもいい具合に焼けたし、生クリームの具合も申し分ない。あとは飾りつけるだけだ。鼻歌混じりにフルーツを飾りつけていると、食堂の扉が開く音がした。あれ、もうそんな時間?時計をみるとちょうど三時だった。まぁ、もうできあがるからいいか。
飾りつけを終えて一息つく。うん、いい感じ。
ケーキを持って厨房からでると、宮地君は机に座って待っていた。私に気づいた宮地君は、私が手に持っているケーキを見てめを輝かせる。予想通りの反応に小さく笑みが漏れた。

「はい、どうぞ」

「む、これは…?」

「宮地君、今日誕生日でしょ?だからケーキ作ってみたの」

「…食べていいのか?」

「もちろん!」

宮地君がフォークでケーキを口に運ぶ。なんだかドキドキしてじっと宮地君の感想を待った。

「…美味い」

「本当!?」

「ああ、ありがとう」

「どういたしまして!…あ、宮地君」

「?」

「お誕生日おめでとう」

「!…ああ」

照れたのか少し赤い顔で黙々とケーキを口に運ぶ宮地君が可愛くて、くすりと笑ったら宮地君の顔がさらに赤くなった。

「なぁ、名前」

「うん?」

「…来年もまた、ケーキ、作ってくれるか?」

「…!っうん!」

思いっきり頷けば、宮地君はふわりと綺麗な微笑を浮かべた。



―――
間に合わなかった…!
2日も過ぎてしまった!
とりあえず宮地君はぴば!

20111105







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