いつも整備を頑張ってばかりで、なかなか俺の所に来れなくなってる。
熱心なのは良いけれど、何だか頂けない。
「やれやれ、こっちにも構って欲しいぜ…」
足下で転がってる相棒を見てひらめいた。
整備をするときはこいつを使うんだっけか。
「な、ハロ。あいつに"大好き"って伝えて来いよ。」
「ワカッタ!ワカッタ!」
遠目で見守ることにした。
「ん、どうしたの?ハロちゃん。」
「大好キ!大好キ!」
「え…そんな、どうして唐突に…?」
顔を赤くして動揺している。
あいつ、可愛すぎるだろ。
「…というか…そんな言葉教えたの、誰?」
困り顔でハロをつつきながら言った。
「ロックン!ロックン!」
ハロ、お前ってやつは…!
って、あいつがこっちに向かってきた!
「ライル、ハロちゃんに変なこと教えないでよ…」
「悪かったよ、でもハロがお前の事大好きなのは事実だろ? つーかハロ、バラすなよ…」
「ロックンモハロモ大好キ?大好キ?」
「な…! す、好きだけどさ…」
…勝った。照れ顔でそういう事言ったんだから認めて良いんだよな?
勝利宣言ってことで、頬にキスしといた。
相棒に日頃の想いを込めて
(ライル、ずるい…!)
(ロックンズルイ!ロックンズルイ!)
悪いな相棒、これも一つの男のやり方だ。
(展示期間:12.10.14-13.01.07)