the Love Etude-19歳から始めるラブ・レッスン-
キミはとっても不器用で、恋愛はまったく未知の領域なのは分かってる。
初々しくて可愛いけれど、自分からばかりじゃ僕にはつまらない。

「スピカ、そんなに遠慮しないで…」

もっと求めてよ。キミは、僕とわかりあえた仲なのだから。

本当の名で呼ぶのは、二人の間柄を証明する為だろう?

「あ…ごめん…」

謝らなくてもいいのに。キミの控えめさは知っているのだから。

「こういうの…経験無いから…」
「うん…でもせめて、甘えられるようにはなろう?」

その優しすぎる性格は、甘えることを知らない。
愛されたことが幼少期に無かったせいなのかもしれない。
キミのこと、わかっているはずなのにどうしてももどかしく感じてしまう。

「……」

僅かな力ながら、一歩歩み寄って僕に抱きついて来た。

「…恥ずかしいから、ちょっとだけ。」

そう言って、背中に手が回った。
そう、あと少しだよ。そのまま背伸びしたっていいんだよ?

「……?」

ここから先は何をしたらいいかわからないようだね?
しょうがないな、特別にキミに教えてあげるよ。
ただし、照れすぎて気絶しても知らないんだから。

「教えてあげようか?」

頷いたのが見えたから、そっと口付けた。
僕は目を瞑ったけれど、キミは多分、目を見開いてしまっただろうね。

「!!??」

そんなに赤面して…

「あ、うわぁっ?!」

バランスが崩れて、僕が押し倒される恰好になった。

「う、うぅ…いたた… あ、ごめん…リジェネ…」
「ふふ…スピカってば、嬉しいからって押し倒さなくたっていいでしょ…?」

可愛いなぁ、もう…キミはどうしてそんなに可愛いんだい?
なんて聞いても、自覚してないんだからわからないよね。

「もしかして…これ以上の事を御所望かい?」
「ち、違っ…!」

「アリエスさ〜ん、レジェッタさ〜…!? はわわわわわっ!!!?お邪魔だったですか!?」
「あ、待って…!」

逃げるミレイナに助け舟を求めるも、失敗している。
これは好都合だ。

「僕は待たないよ。」

もとい、待てないよ。
だってキミが大胆な事をしてくれたせいで、理性がどこか行きそうになってるんだから。

「…今の可愛かったよ、とっても。」

耳元で囁く。

「…さあ、見つからない内に早くベッドに行こうね。」
「え、ちょっと…!?」
「押し倒すほど好きなんでしょ?それなら、いっぱいお返ししてあげなくちゃ駄目だよね?」

僕にとってはただの倍返し。でも、キミにとっては何倍返しになるんだろうね?
とっても気になるから、深くレクチャーしてあげなくちゃ。

the Love Etude-19-
(…いっぱい可愛がってあげるからね?)
(えぇぇっ…!?)

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『リジェネ、何をしている!』
「うわっ、ティエリアっ!?」

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初リジェネ夢。R.L.Iではちょこっとだけ出しましたが。ちなみにCB所属ifです。
筆者的にはリジェネは知略を凝らした小悪魔系だと思っています。
ハグからファーストキスへ至るまでを書きました。
ベッドの上でのレクチャーに関しては気が向いたら書きます。

13.07.09


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