(※セクハラなハレルヤ様につき閲覧注意)
たまにはアレルヤの意識を乗っ取ってお前に会いに行ったっていいだろ?
「あ、アレルヤ…」
後ろからお前の声がしたから立ち止まってみた。
近くに来たなら、抱きついてみたりなんてな。
「ようこそ、オレの腕の中へ♪」
「は、ハレルヤ!?どうしたの?」
「お前に会いたくなって乗っ取ってみた。」
大成功だ。まんまと引っかかってくれやがった。
「もう、それ大丈夫なの…?」
「問題ねーよ。今日はたーっぷりと遊んでやるからな?」
「えっ…わあぁっ!?」
お姫様抱っこで拉致。
「暴れんなよ…」
オレだってたまにはイチャイチャしたいの本当は分かってんだろ?
「あーもう、柔らけぇー…」
…華奢なのに柔らかいとか反則だろ。
あー、でも…もう少しボリューム有っても良いんじゃないか?なんて思う。
…んな事言ったら、さすがのお前でも怒るか。
「は、ハレルヤ…恥ずかしいよ…」
「スピカ…お前、まだまだウブなやつだなー…こんなんで恥ずかしいなんて思うようじゃまだまだだぜ?」
さりげなくさわさわしてみる。
上着?そんなもん、さり気なく脱がしてやったさ。
「ど、どこ触って…っ…!」
「知ってっか?揉まれた方がいいらしいぜ?」
「アレルヤに怒られても知らないんだから…」
…それでも懲りないのがオレだけどな。
「うぅ…」
可愛い反応しかしないのかこいつは。
いや、オレには可愛くしか見えないようだ。恋愛補正ってヤツか?
「可愛すぎんだよ…」
「はう…っ…」
耳が弱いの知ってて、わざと耳元で囁いてみる。
「ひゃあっ…!」
甘噛みしてみたり、首筋にキスしてみたり…
…そんなにビクビクされると、逆に興奮すんだろ?
「そんなに鳴かれたら逆に興奮するって何でわからねぇかな…ま、わかんねぇままで良いけどよ。」
世ん中には知らなくて良いことだってあるしよ?
…そういや、何で嫌がる割に離れないんだろうなぁ?
「だ、だって…ルピカがぁ…」
「そりゃああの嬢ちゃんは楽しんでるとしか思えねぇしなぁ。」
正直言うと、オレがめったに会わないお前の反応を楽しんでいたいだけだけどな?
だからオレは攻める手を緩める気はない。
「ちょ、ちょっとっ!?」
「はいはいはいはい…ちゅーしてやるから大人しくしとけ?」
宣告通りにキスしたら、ホールドして逃げられない体勢に。
「あ、あの…ハレルヤ、どうしていきなり出てきたの?」
お姫様の無垢すぎる質問。
「そりゃーお前に会いたいからに決まってんだろ。」
「それはそうだろうけれど、もう一つくらいあるでしょ?」
…そこまで言われたら特別に答えてやろう。
「…たまには何もしないで抱かれてる時があったっていいじゃねぇかよ。」
「そう言ってる割に、結構力づくだよね…」
マイスターのお仕事ばっかで最近お疲れみたいだしな?
たまには本能のままに動かないと、心がパンクしちまうし。
でもよ…オレはお前に、今無性にカマしてみたいものがある。
「…!」
制服の前を開けて、胸元にキスしてみた。
鎖骨には、痕が残るくらい強く。
「は…ハレルヤ…?」
赤面してる。効果は抜群のようだな。
「人呼んで…"愛のパイルバンカー"だな。」
「ぱ、パイルバンカー…?」
「本来は至近距離から相手に衝撃を与えて装甲を貫通させて内部に損傷を与える兵器…らしいけどな。」
もう一回カマしてやろうかと思ってたら、
『ハレルヤ!何勝手してるんだい!?』
…怒られた。
「たまには良いじゃねぇか。オレだって会いてぇんだよ。」
『もう…早く代わってよ…』
まったく、アレルヤ様には勝てねぇよ。
だが、一言だけ言わせてもらおう。
「じゃあな、浮気すんじゃねーぞ?」
…まぁ、そこまで出来るほど器用じゃないのは分かってるけどな?
「あ、アレルヤ…」
「ごめんねスピカ…ハレルヤが変な事したみたいで…って!?」
抱きしめている最中に脱がしたままだった。
アレルヤには刺激が強すぎたか?
「まったく、ハレルヤに体を乗っ取られるといつもこれだ…」
アレルヤによって制服を直された。オレとしてはもう少し見てたかったところだけどよ…
…ま、一応目的は達成したしいいか。
乗っ取り!Love Pile-Bunker
(え、ちょっとそれ…!)
(こ、これハレルヤが…)
初ハレルヤ夢がこんなノリかい!というセルフツッコミをしたくなるくらいにハレルヤ様がセクハラ魔になってしまいました。対極はキスの痕を彼女に残してしまってあたふたする程ヘタレなアレルヤで。
パイルバンカーに関してはハレルヤ様がセリフで解説済みなので割愛。
スパロボで補足するならボトムズによく出てくる兵器で、ダイ・ガードのノットバスター、ノットパニッシャーもそれに当たります。
12.03.20