27.操られても


「魔王様の敵は皆、殺す」

生気のない瞳で、ヒロインは赤龍に言い放つ。

「ヒロイン…ッ」

ヒロインの剣で斬られ、赤龍の腕からは血が滲んでいる。

「貴方は魔王様の一番の敵。…殺す!」

ヒロインがそう言うと、剣を振りかざし赤龍に襲いかかってきた。

「ちっ…!ヒロインやめろ!」
「……」

赤龍が言った所で、青龍と同じく、今のヒロインに聞く耳は持たない。
操られたヒロインにとって、目の前にいる赤龍は愛しい者ではなく、ただの敵としか映っていない。
赤龍に向かって、容赦なく剣を切りつけている。

「ッ!」

ヒロインの剣を避けていた赤龍だが、剣の先が当たり、彼の頬にツーッと筋が走り、血が滲み出す。

「……」

ヒロインはそれを見つめても、何の反応も示さない。
青龍の時の様に、火の魔法を当てれば元に戻るかもしれない。
だが、ヒロインは普通の人間であり、神の息子である青龍とは違う。
まともに赤龍の『炎の波』の魔法が当たれば、人間であるヒロインは死んでしまうだろう。

「く…どうする?ヒロインを戻す方法は無いのか…?!」

何より、赤龍は自分が初めて心から愛した女性に手を出すなど、出来る筈が無かった。

「…魔王様の敵!!」

考えている暇など無かった。
ヒロインは再び容赦なく、赤龍に剣を向けていた。

「ち…ッ」

赤龍はヒロインの剣を避けながら、かなり彼女は剣の腕を上げていたと、実感じていた。
これも、青龍に抱かれたせいだろう。

「ちょこまかと小賢しい…死ね!!」

ヒロインが、大きく赤龍の目の前で剣を振り上げていた。

「ヒロイン!!」

赤龍は彼女の名を呼ぶと、そのままヒロインの左腕を掴む。

「!何をする!」

ヒロインが怒り片方の右手で剣を振り上げるが、元々彼女の大剣は両手で持つ物であり、片手では持ち上げる事は無理であった。
カタンと音を立て、透明の地面に大剣が落ちる。
それでも尚、ヒロインは赤龍を殺そうと拳を振り上げ始めた。

「魔王様の敵…皆、私が倒す…!」
「……」

赤龍は無言で、振り上げられたヒロインの右手も片手で掴むと、そのまま彼女の唇にキスをした。

「!?んんっ!」
「…」

暴れるヒロインを逃さない様、赤龍は青紫の壁に彼女を押し付けると、強引にキスを続ける。
舌を入れようとするが、彼女はなかなか口を開けようとはしない。
空いている右手で、ヒロインの左胸を掴むと、ぐにゅりと揉み始める。

「!ふ…っ」

ヒロインがビクンと反応し、その隙に赤龍は彼女の口をこじ開け、舌を入れる。

「ん、ん…ふ…っ!」

イヤイヤと首を振り身体をくねらせ抵抗するが、赤龍は彼女の舌と絡ませあい、歯列をなぞっていく。

「ふ…ぁ…や、やめろ…!」

キスの合間に叫ぶヒロイン。
赤龍は、キスをすればヒロインが元に戻ると思っていた。
だが、キスだけでは彼女は戻らなかった。

「…ヒロイン」
「っ?!」

鋭く強い瞳で、赤龍はヒロインをじっと見る。
その余りにも強い眼光に、操られているヒロインでも、思わず表情を変えていた。

「…お前は必ず、俺が愛する元のヒロインに戻す」
「わ、私は私だ!魔王様の敵を殺す…っ、な、何をする?!」

ヒロインが文句を言っている間に、赤龍は、青龍と同じ様に魔法で作った炎の縄で、彼女の両手首を縛り、頭上で壁に縛りつけた。

「この縄を解くときは…元のヒロインに戻った時だ。今のお前は偽物だからな、さっさと元のヒロインを返してもらう…」
「!や…っ!」

操られているヒロインでも、声を上げていた。
身動きの取れなくなったヒロインの服をたくし上げ、ぷるんっと彼女の大きな乳房を露わにさせていた。

「な、何を…や、やめろ…!」
「黙れ…」

赤龍は、鋭い眼光でヒロインを見つめる。
その眼光にヒロインはビクッとなり、抵抗を一瞬止めていた。
その隙に赤龍は露わになったヒロインの乳房を掴み、円を描く様に揉み始める。

「ん…っ!」

操られているヒロインは、思わず声を漏らす。

「…お前に触れるのは、氷の洞窟の時以来だな」

氷の洞窟で寒がるヒロインを裸で抱き締め、触れた時以来であった。
赤龍は、ヒロインの豊満な乳房の感度を確かめる様に、こねる様に揉み、そして根元から上に持ち上げる様に揉む。

「ぁ…ん、や、だ…ぁ…」

ヒロインは嫌々と首を振り、腰もくねらせる。
何時ものヒロインなら、頬を染めて赤龍の愛撫に身を任せているだろう。
だが、今目の前にいるヒロインは、魔王の配下となった別のヒロイン。
魔王を倒すには、ヒロインの力も必ず必要であった。
一刻も早く、元のヒロインに戻さなければならない。
赤龍は、両方の乳房をぐにゅぐにゅと揉みながら、谷間に舌を這わせ、丁寧に舐め上げていく。

「やぁ…っ、やめ…ろ…」

唇を噛み締めるヒロイン。
赤龍は愛撫を止めようとはせず、掌に当たり始めた突起の存在に気付くと、指の間にそれを強く挟み、ぐにゅっと揉み込んでいく。

「あんっ!や…あ…っ」

乳首を刺激され、ヒロインは声を大きく漏らしてしまう。

「…今のお前も、この実は感じるのか」

赤龍は谷間を舐めながら、囁く様に言う。

「違…感じてなんかいな…あんっ!」

ヒロインが言葉を言い終わる前に、赤龍が突起を摘み、上へくいっと引っ張っていた。
乳首は一気に硬く尖り、赤龍の指で更に上へと引っ張られていく。

「あんっ、や、やぁ…あん」

赤龍の愛撫に酔い始め、操られているヒロインは、甘い喘ぎ声を出し始めていた。

「ふ…感じていなければ、そんな可愛い声をは出ないだろう…?」

乳首を引っ張りながら、赤龍はそのままくいくいっと、乳首を捻る様に愛撫する。

「や…ぁんっ!感じ…て、ない…っ、離せ…」

操られているヒロインは、かなり強情であった。

「そうか。…なら、もっとしろという事か」
「!ち、違う!」

抵抗するヒロインを尻目に、赤龍は谷間から右の乳房へ舌を移動させ、手で乳房の根元を掴む。
ピンッとそそり立ち、硬く尖る乳首が突き出されると、熱い舌を根元に当て、ゆっくりと上へ向かって舐めていく。

「ふあ…っ!」

その瞬間、ビクンと、ヒロインの身体が跳ねていた。
先端まで舐め上げると、赤龍は一気にそのまま乳首を口の中に含み、ちゅうっと強く吸い上げた。

「あぁんっ!」

ヒロインの声が、一層大きく上がり始めた。
赤龍はちゅうちゅうと乳首を吸い、そのまま勢いよくちゅぱっと引き抜く。

「やあんっ」

ヒロインの喘ぎと共に、引き抜かれた乳首はピンッとそそり立ち、宙を向いている。

「…可愛い声だ。操られていない、本当のお前の声を聞きたいが、それは魔王を倒してから、ゆっくりと聞かせて貰う…」

赤龍は低い声で囁くと、今度は乳首を唇で挟み、上へと引っ張り上げる。

「あんっ、や、あ…ぁん」

そして、左の乳房をぐにゅぐにゅとこねる様に揉んでから、親指と人差し指で乳首の根元を摘み、くいくいっと捻る。

「ああんっ!だ、だめ…やめ…あぁん」

抵抗しながらも、ヒロインの喘ぎは大きく激しくなっていた。
引っ張った右の乳首を唇から離すと、元の位置にピンとそそり立つ。
今度はその乳首の根元に舌先を当て、乳輪に押し倒していく。
そして、完全に倒れた乳首をゆっくりと、乳輪に押し付けながら円を描く様に転がしていく。

「あっ、あんっ!や、やぁ…あ…っ」

硬くなっている乳首は、赤龍の舌に合わせコロコロと良く転がり、ヒロインに快感を送っていた。
右の乳首を転がしながら、左の乳頭の部分を人差し指の指先だけで触れると、左右にゆっくりと撫でる様に動かす。

「はあぁ、あ…ん」

乳首から電流の様なものがヒロインの身体に流れ、首を上げて彼女は甘く声を出す。

「ふ…ん、ちゅ…」

転がすのを止め、再び元の位置に戻りそそり立つ乳首を、再び口内に含み、ちゅうちゅうと、音を立てて赤龍は吸い上げる。

「ああんっ!」

右の乳首を吸いながら、左の乳首は人差し指だけで、上下に弾く様に動かしていく。

「はあんっ!あっ…ぁ、ああん…」

操られているヒロインは、既に抵抗の言葉を止めていた。
それ程、赤龍の愛撫が気持ち良く、快感を引き起こしていた。
赤龍は右の乳首をちゅぱっと引き抜くと、そのまま左の方へ移動し、指で愛撫され硬く尖る左の乳首に、今度は熱い舌を当て、上下に素早く弾いていく。

「ああんっ!」

指で愛撫されていた左の乳首に、赤龍の熱い舌で触れられ、ヒロインは悦びの声を上げる。
そして、逆に舌で愛撫されていた右の乳首には指先で触れられ、左右にゆっくりと転がしていく。

「はあんっ、あん、あっ…」

濡れている右の乳首はとても滑りやすく、赤龍の指に合わせ転がっていた。
そして、硬く尖っているので形を保っていられず、根元から折れ曲がりながら、赤龍の愛撫に合わせ形を変えていた。

「はぁあ、あっ、あん」

折れ曲がった乳首から指を離すと、再びピンッとそそり立ち、存在を強調している。
その乳首を指の間に挟み、右の乳房を大きく円を描く様に揉んでいく。
そして、左の転がしていた乳首も舌先だけで乳頭を押し当て、ツツツと突いていく。

「あぁんっ!やぁ、あんっ」

ヒロインは首を反らせ、暗い闇に向かって喘ぐ。
彼女の中に、抵抗という文字は消え、赤龍の愛撫に全てを任せていた。

「ん、ちゅ…愛してる、ヒロイン…」

赤龍は、そう優しく囁くと、突いていた左の乳首を口に含み、ちゅうっと強く吸い上げながら、上へと引っ張り上げる。

「はぁあんっ!ああんっ」

大きく喘ぎながら、瞳をゆっくり開けるヒロイン。
まだ生気のないものであったが、段々と、何かが込み上げてくるのを彼女も感じていた。

赤龍は、左の乳首を引っ張り吸いながら、空いている右手をするりと下に滑らせ、ヒロインのスカートの中へと入り込ませていく。

「あっ、やぁ…」

ビクンとヒロインの身体が震え、再び抵抗するかと思いきや、彼女はそのまま何もしなかった。

「…どうした、抵抗しないのか?魔王の配下よ」

赤龍が乳首を引き抜き、ヒロインの顔を見つめる。

「っ…ん、も、っと…して…」

真っ黒に染まった瞳で、ヒロインは赤龍を見つめ言った。
ヒロインは敵とみなした赤龍を殺そうとするのを止め、快感を求めていた。

「ふ…ヒロイン、お前にはこの俺が必要だろう…?」
「は、ん…ふ…っ」

ヒロインの唇を奪い、赤龍は舌で彼女の口内を掻き乱していく。
太腿を撫でていた右手は、そのまま上へと伸び、ヒロインの下着を見つけると、そこをツーっと人差し指だけで上下に撫でる。

「ん。あ…ぁん…っ、ふぁ…あ…っ」

赤龍の舌を求めながら、ヒロインはキスをしながら吐息を漏らす。

「ちゅ…。濡れているな…」

赤龍は下着の上から、指を増やし、そこを上下になぞる様にゆっくりと撫でていく。

「あっ、あっ…」

触れて貰いたいそこに触れられ、ヒロインは腰をくねらせる。

「その顔は…もっとしろという事だな」

赤龍は妖しく微笑むと、そのまま顔を下へ下げながら、指で下着を脱がせていく。
足首から抜かれた下着は透明の床に落ち、赤龍はその地面に膝をつく。
両手でぐいっと内腿を持ち開かせ、スカートも、おへその辺りまでたくし上げる。

「あ…」

黒い瞳で、ヒロインは下にいる赤龍を見る。

「…お前をイかせ、元のヒロインに戻す」

そうニヤリと微笑む赤龍は、青龍と瓜二つであった。
そして、赤龍は下着が取り除かれたヒロインのそこに顔を埋めた。

「ああっ!!」

ヒロインの腰が、ピクッと波打つ。
赤龍の舌が、ヒロインの蜜を舐め上げ、じゅるっと音を立てて吸い始めていた。

「ちゅ…ん。そんなに気持ちが良かったのか…ヒロイン…ちゅ」

赤龍は蜜を舐め上げながら、舌先でツンツンと蜜を溢れ出す入り口を突く。

「あぁあんっ!あっあっ…」

ヒロインはもう、気持ち良くて仕方がなくなっていた。
ただ赤龍の愛撫に酔い、声を上げていた。
突かれた入り口から、どんどん快楽の蜜が溢れ出し、赤龍はそれを丁寧に舐めとっていく。

「あんっ、あっあぁ…ん」

そして、赤龍の舌が赤く充血し硬くなっている突起を見つけていた。
それに舌を這わせると、ゆっくりと下から上へと舐め上げる。

「あぁあんっ!」

今まで一番、ヒロインは大きく声を上げた。
赤龍の舌が触れた突起は、最も感じるものであり、彼もそれは分かっていた。
突起であるクリトリスの形をなぞる様に、舌でゆっくり丁寧に舐めていく。

「ふあぁあ…っ、あぁん。イ、い…っ」

操られているヒロインの口から、良いという言葉が漏れ始めた。
彼女がイきそうになっていると分かり、赤龍はクリトリスを舐め上げると、そのまま吸い付き、ちゅうっと強く乳首と同じ様に吸い上げた。

「あぁあんっ、やぁん!」

ビクビクっと、ヒロインの腰が波打っていく。
快感を感じ、ヒロインは甘く大きく喘ぐ。

「ちゅ、ん…ヒロイン…」

赤龍の甘い息遣いと囁き、そして、クリトリスの刺激にヒロインは限界を迎えようとしていた。
クリトリスをちゅうっと吸い上げると、赤龍は舌先を尖らせ、ツンツンツツッと、優しく、徐々に素早くクリトリスを突き始めた。

「はあぁあんっ!やぁん、だめぇ!」

腕を縛っていた、炎の縄が外れ始めていた。
ヒロインが激しく感じいてるためか、それとも。

「…イけ、ヒロイン…元のお前に…戻れ…ッ」

そう囁き、赤龍は突いたクリトリスを唇で挟み、再び強く吸い上げる。

「あぁあんっ、だめぇイくっ、はあぁあんっ!!」

顎を上げ首を仰け反らせ、脚を震わせると、ヒロインは大きく喘ぎ快楽の頂点へと登りつめていったー。


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