独占欲[番外編]


「俺の女になってくれないか、ヒロイン」

小さな頃からの幼馴染聡は、ヒロインの顔を見てそう言った。

「え…どうしたの聡?」

ヒロインは、驚くふりをして答える。
彼女は、聡の自分に対する気持ちに薄々気が付いていた。
だが、ヒロイン自身、聡の事は幼馴染としか思えず、何も言わないでいた。
だが、とうとうこの時がやってきていた。

「俺は、お前の事好きなんだよ。小さい時からずっと」

そう話す聡の瞳に、嘘は無い。
ヒロインを真っ直ぐ見つめ、真剣そのものだった。

「…都会の港町に行ってきてさ、色々な女がいたけど。…お前に叶うやつなんか誰もいなかった」

聡は、今日まで港町の方に、彼の父の仕事の都合で、家族で出掛けていた。

「でも、都会の方が綺麗な人一杯いたんじゃない?私なんか、田舎の娘だし…」

如何にか自分の事は諦めて貰いたく、ヒロインは聡ににそう言った。
だが、聡の気持ちは硬い。

「そんな事ない。俺にとって、ヒロインが一番だってやっとわかった。…お前と会えないの、本気で辛かったんだ」

そう言い、聡はヒロインに歩み寄るとそのまま抱き締める。
夜の田舎の村は、ヒロインの両親が経営する酒場以外電気は灯っていない。
ヒロインは、聡を跳ね除ける事も出来ず、ただ彼の腕の中におさまっていた。

「俺の女に、なってくれないかヒロイン…」

頭上で、聡の呟く声が聞こえる。
ヒロインは暫く黙っていたが、言葉をゆっくりと放つ。

「…私、聡の事、幼馴染としか思えてない。それでも…いいの?」
「…ああ。徐々に俺を好きになってくれればいい」

ヒロインの言葉にも臆する事なく、聡は力強く頷き、ぎゅっと彼女を抱き締める。

「今は幼馴染でいい。少しずつでいいから…俺を好きになってくれ、ヒロイン…」
「聡…」

ヒロインは、何と答えたらいいか分からず、ただ聡の名前を呟く。

ーこうして、ヒロインは聡と幼馴染の関係から身体だけの関係に変わっていったのだった。




「あぁんっ、だめぇ」
「く、イきそう…か、ヒロイン…」
「んっふ…ああ…イくっ、はぁあん!」
「俺も…だ、く…っ!」

聡の父の持つ空き家のベッドの上で、2人は快楽の頂点へと果てた。

「はあ…。やっぱ…ヒロインの身体最高だぜ…」

正常位で繋がったまま、聡はヒロインの大きな乳房を掌で包み込む。

「ん…はあ…そう…?」

息を整えながら、ヒロインは聡を見る。

「ああ…お前より良い女なんていねえよ…」

ヒロインを優しく見つめ、乳房を揉みながら聡は答える。
ヒロインは、酒場の仕事が終わってから毎晩の様に聡に呼び出され、そして抱かれていた。
聡の愛撫はとても上手で気持ち良く、ヒロインも嫌ではなかった。
だが、如何しても聡を幼馴染以上としては思えない。

(聡ごめん。…悪いけど、聡とは身体の関係以上にはなれない…)

聡に抱かれながら、ヒロインはいつもそう思っていた。



「いらっしゃいませ」

ある日の酒場、ヒロインは両親と共に夜の酒場で仕事をしていた。
お客は殆ど村の者だが、今日は少し違っていた。

「ども」

ヒロインの声にそう挨拶したお客は剣を鞘に納め、見るからに旅人という印象の30代半ばの男性だった。

「お客さんは…旅人ですか?」
「うん、砂漠の村から来たんだけど、途中の砂漠は暑いし魔物だらけで参っちゃって」

ははっと笑う男性は、爽やかでかっこいいと、ヒロインは内心思ってしまった。
男性をカウンターに案内すると、ヒロインの父が注文されたカクテルを置く。

「旅人さんが、こんな所まで来て頂けるとは嬉しいものです」

父は、グラスを磨きながら男性に声をかける。

「いや、自然豊かな良い村だ。都会の港町や、砂漠の村もその自然に合った雰囲気で良かったが、ここも本当に良いと思うよ。なんていうか、良い雰囲気が漂ってる」
「そう言って貰えると嬉しいですよ」

村の事を褒められ、ヒロインの父も嬉しそうだ。

「けど、最近魔物の数が増えたよ。昔はもっと少ない上に、そんなに凶暴ではなかった」
「確かに…そんな話を聞きますよ。ヒロイン、裏の森にも魔物が出るんだろ?」
「うん。前は出なかったのに、ここ最近出る様になってしまって…」

ヒロインの言葉に、男性はやはりという表情を浮かべる。

「これは俺の感だが…何か良くない事が世界で起こり始めている気がしてならない。…っ!」
「!どうかされましたか?!」

突然、男性は左腕を押さえ苦痛の表情を浮かべている。
父が心配し声を上げると、男性の左腕に真っ赤な血が染まっていた。

「大変…!ヒロイン、直ぐに家に連れてって手当てしてあげて!」

酒場のピアノを弾いていたヒロインの母も、青年の怪我に気付き駆け寄っていた。

「分かった!旅人さん、さ、此方へ」
「いや、大した怪我じゃないから」

男性はそう言うが、ヒロインがよく見ると、全身擦り傷だらけであった。

「無理をしてはいけませんよ。今夜は家へ泊まってゆっくり休んで下さい。困った時はお互い様ですよ」
「…すいません」

母のにっこり微笑み、そして力強い言葉に、青年は何か凄いオーラを感じたのか、ただそう一言言った。
母にあの様に言われ、断れた村人はいない、勿論ヒロインも父も同じだ。

ヒロインは、青年を自宅の空いている客室に案内する。
彼をベッドに座らせ、保管している薬草を取り出す。

「傷を見せて貰っても良いですか?」
「いや、あんたみたいな美人に手当てして貰うのは悪いな…」

美人と言われ、悪い気はしないヒロイン。
男性の腕を見ると、引っ掻かれたような傷があり、そこから血が滲み出している。

「これは…魔物に?」
「ああ…少し油断したらな」

ヒロインは、薬草を使い腕の傷に擦り当てていく。
そして、最後に包帯を巻くと、男性は照れ臭そうにお礼を言った。

「悪いなお姉ちゃん。こんな綺麗に手当てして貰っちゃって」
「いいえ。気にしないで下さい。…あの、貴方も剣士なのですか?」

腰の鞘の剣を見て、ヒロインは問う。

「ああ、この剣1つで旅をしている。も、って事は、お姉ちゃんも剣士か?」
「はい。この村に魔物とかが入ってきた時は、私が倒しています」
「へえ、女なのにお姉ちゃんやるな。この村から出た事はないのか?」
「ええ。出たいとも思わなくて、外の世界も気にはなるんですけど」

生まれてこのかた、ヒロインは村の外には出た事が無いが、出たいとも思っていない。
この村が、何より好きだからだ。

「そうか。…外の世界も色々な所があってな。砂漠に、人々が集まる港町、雪の綺麗な街とか、色々な景色が楽しめて、旅も大変だが満更でもない」

男性は、本当に楽しそうに笑顔を浮かべて話す。

「…楽しそうですね。お話聞いていると、その景色が想像出来ます」

男性が見たという色々な所の景色が、何となくだが想像出来る気がしていた。

「ああ。旅は良い、気ままに自由で一人で何処へでも行けるしな。お姉ちゃんも、機会があったら世界を見て回るといい」

男性の話を聞いていると、自分も本当に旅をしているような気持ちになれる。
ヒロインは、久しぶりに見る村の外からのお客、大人の雰囲気が漂うこの男性に惹かれていく気持ちが芽生えていた。
だが、そんな事は態度や言葉には出せない。
男性と暫し旅の話に花を咲かせてから、ヒロインは自分の部屋へと引き返した。

(大人の男性ってあんな感じよね…素敵だなぁ…)

自分のベッドで布団に入りながら、ヒロインは男性の事を考える。

(聡は幼馴染だけど、年下だし…。年上の男性ってどんなんだろう…)

そんな事を考えながら、ヒロインは眠りについたのだった。



翌朝、良い匂いでヒロインは目が覚めた。

「お母さん?」

母が朝御飯を作っているのだと思ったら、その母は父と椅子に座っており、台所には昨夜の男性が立っていた。

「おはようヒロイン、彼がね、お礼にって御飯作ってくれたのよ」

母の目の前のテーブルには、見事な豪華な料理が並んでいる。

「怪我の手当てまでして貰った上、泊めて下さったお礼ですよ。さ、遠慮しないで、お姉ちゃんもほら」
「あ、はい。じゃあ…いただきます」

ヒロインは椅子につき、手を合わせてからご馳走を頂く。
父と母もそうしてから料理に手を付けると、見る見る笑顔になっていく。

「まあ、とても美味しい」
「ああ、こんな上手い料理初めてだよ」
「そう言って貰えると嬉しいですよ。一人旅をしていると、どうしても料理する機会が多くなって」
「それでもこの味はなかなか出来ないよ」
「いや、そんなに褒められると嬉しくなっちゃいますよ」

父の言葉に、男性は照れ臭そうに言う。
ヒロインも、まるでご馳走そのものの料理を、味わってゆっくりと食べる。

「ほんと美味しい」
「お姉ちゃんにもそう言って貰えると嬉しいな」

ヒロインの言葉に、男性は笑顔で嬉しそうに答える。
それを見て、ヒロインは思わず頬を染めてしまった。

(やだ…かっこいい。私…この人好きになっちゃったのかな…)

恥ずかしさを紛らわすように、ヒロインは黙々と料理を食べていくのであった。


「お母さん、薬草の在庫がそろそろ切れそうだから、今日は薬草を取りに行ってくるね」

豪華な朝御飯の後、ヒロインは武器である大剣を背負う。

「ええ、お願いヒロイン。気をつけてね」
「うん、じゃあ行ってくるね」

家を出て、ヒロインは村の裏へと歩く。
朝の村は、洗濯などするお母さんや仕事に精を出す村人達で賑わっている。

「ヒロイン」

聡が、ヒロインの姿を見つけ声を上げる。

「今日の夜、待ってるからな」

待ってる、というのはヒロインにも意味が分かっている。
いつもの空き家で、行為をするという事。

「分かった」

聡と身体の関係は嫌ではなかった。
ヒロインは、直ぐに頷く。

「薬草取りに行くのか?」
「うん、昨日お客さんで怪我した人がいて、手当てしたら在庫が少なくなったから」
「客って…外の奴か?」
「うん、旅人だって。色々な所の話が聞けて面白かったよ」

ヒロインが楽しそうに話をすると、聡の表情は彼女と違い不貞腐れていった。

「…その話はもういい。早く薬草取って来いよ、じゃあな、夜必ず来いよ」

聡は低い声でそう言うと、そのまま去って行った。
いつもと違う幼馴染の態度に、ヒロインは何か嫌な予感を感じる。

「…聡って、意外に嫉妬深いのかな。…でも、私は聡の女じゃなくて、身体の関係だし」

自分にそう言い聞かせ、ヒロインは裏の森へと足を早めて行った。



村の直ぐ裏にある森の奥には、豊富な薬草が生えており、村にとっては欠かせないものだ。
魔物がいなかったこの森にも、最近では現れる様になり、薬草を取りに行くのは専らヒロインの仕事になっている。
聡も剣は使えるが、腕はヒロインの方が上で、殆ど彼女がこなしていた。

「グルルル…」
「早速お出ましね、はっ!」
「ギャッ!!」

現れた魔物に、ヒロインは大剣を振るい倒していく。
だが、今日に限って魔物の数が多く、ヒロインの歩く道を立ち塞がっていた。

「グルルル…」
「なんで今日はこんなに魔物がいるのよ!」

剣で確実に仕留めながら、ヒロインは愚痴を叫ぶ。
こんなに魔物がいた事は今までになかった。

「邪魔!」
「ギィギャ!」

目の前の魔物を倒すと、直ぐ後ろにまた新たな魔物の気配を感じる。

「ギシャーッ!」

魔物は、ヒロイン目掛けて飛びかかってきていた。
直ぐに剣を構えなおし、後ろへ振り向く。
だが、ヒロインが剣を振るう前にその魔物は斬られ、倒れていった。

「お姉ちゃん、大丈夫か?」
「旅人さん?!」

旅人の男性が剣を背にやり、爽やかな笑顔で立っていた。

「お母さんから、お姉ちゃんが薬草取りに行ったって聞いてさ。俺の為に薬草使ってくれたのに、これは絶対手伝わなきゃと思って、追いかけてきたんだよ」
「そうだったんですか。でも、そんな事気にしなくていいんですよ?」
「いや、受けた恩は必ず返す。これが俺の旅の鉄則だから」

そうはっきりと言う男性は眩しく、とても男としてかっこ良い。
ヒロインは何時になく、ドキドキと胸が高まるのを感じる。

「薬草が生えてるのは一番奥かい?」
「は、はい」
「よし、じゃあ行こう」

男性が先導を切り、現れる魔物をどんどん倒していく。
ヒロインの出番が全く無い程、男性の剣の腕は確かだった。

(強くて大人で…かっこいい)

ヒロインは益々、彼に惹かれていくのだった。


「これだけあれば足りるかい?」

森の奥で、地に生える薬草を摘みながら男性は言う。

「はい。すみません、殆どやって貰ってしまって」
「お姉ちゃん達家族にして貰った事に比べればこれ位、なんてことない」

男性は、ヒロインの持つ籠に薬草を入れていく。
ヒロインは、ずっと疑問に思っていた事を言葉にした。

「旅人さんは、もう今日発つんですか?」
「ああ。お姉ちゃんのお陰で腕の傷も1日で治ったしな。また新たな土地目指して旅をするよ」
「そう、ですか…」

この森から村に帰れば、彼はもう行ってしまう。
ヒロインの中に、焦りが生まれていた。

「…あれ?お姉ちゃん、その傷どうした?」

男性は、ヒロインの鎖骨の辺りの服が真っ直ぐ破れ、血が滲んでいるのを見つけた。

「え?あ、こんな所何時の間に…全然気付きませんでした」
「魔物にやられたんだな。手当てした方がいい」

男性はそう言うと、摘んだばかりの薬草を再び掴む。

「大丈夫です。こんな傷に薬草使うのもったい無いですから」
「ダメだ。お姉ちゃんは俺の傷の手当てをしてくれた、今度は俺の番だよ」

男性は問答無用ではっきりと言い、薬草をヒロインの傷に当てる。

「っ…」

傷口に薬草がしみて、ヒロインはビクッと身体を跳ねらせてしまう。

「ごめんな、少ししみるが我慢してくれ」
「はい…。っ…!」

再び強烈にしみるのを感じ、ヒロインはまたビクッとなってしまう。
その反動で、薬草を撫でる様に傷に当てていた男性の手が下に滑り、ヒロインの胸に触れていた。

「あ…っ」

その事を感じ、ヒロインは声を小さく上げる。

「っ…!」

男性も驚き、手を引っ込めようとしたのだろう。
だが、その手は動く事なく、そのままヒロインの胸に張り付いたままだった。
そして暫くすると、男性のその手がぎゅっとヒロインの胸を掴むと、ゆっくりと捏ねる様に揉み始めていた。

「ん…っ」

ヒロインの中に快感が直ぐに芽生え始め、違う意味で身体を跳ねらせていた。

「…お姉ちゃん、おっぱい大きいな。…こんなに柔らかくて」

男性は、ヒロインの乳房の柔らかさを確かめる様に、指に力を入れ揉んでいく。

「ぁ…ん、あ…」

胸の愛撫に弱いヒロインは、揉まれる度に快感が走り出し、堪らず吐息を漏らす。

「っ…。お姉ちゃん、そんな声出すな…止められなくなる」

男性の頬も、赤く染まっている。
口ではそう言ったものの、男性の手はヒロインの大きな乳房を、揉むのを止められなかった。

「ぁ、あ…。旅…人、さん。止めないで…。触って…?」

ヒロインは、目の前に立つ男性にそう言葉を口にした。

「っ…。彼氏、いないんだな?」
「いない…」

ヒロインは、迷うことなくそう答えた。
聡は彼氏ではない、それは事実だ。
それを聞き、男性はそのままヒロインの唇を奪う。

「ふ…ぁ…ん…」

乳房を揉まれ、唇を奪われ、舌を吸われていく。
キスされながら、ヒロインはその合間に吐息を漏らす。
男性は、キスをしたままヒロインを大きな木に押し付け、彼女の背を楽にしてくれていた。

「お姉ちゃん…止められねえぞ?本当に良いんだな…?」
「はい…貴方に…触れられたい…」
「っ…。全く、可愛い事を…っ」

男性は、再びヒロインの唇を噛みつく様に奪いながら、乳房を掴む力を強め、ぐにぐにと揉んでいく。

「ん、あ…っ、ふ…ぁ…っ」

舌を絡ませ合いながら、ヒロインは男性の肩に捕まり吐息を漏らす。
そして、男性はヒロインの唇を離れると、そのまま下へと下がり首筋に舌を這わせ、ちゅうっと強く吸い赤い痕を残す。
片手は、ヒロインの服をスルスルと首元までたくし上げる。
カップが付いているヒロインの服は、そのまま彼女の大きな乳房を露わにさせ、ぷるんっと大きく揺らせ男性の前に現れた。
首元を舌で這いながら、両手でヒロインの両方の乳房を包み込み、ぐにゅりと揉み込んでいく。

「あっ、ん。ぁ…」

服の上からでは比べ物にならない程の快感が伝わり、ヒロインは声を上げ始めてしまう。

「お姉ちゃんのおっぱい…ほんと柔らかいな」

ヒロインの柔らかく、弾力のある乳房に、男性は感心する様に言う。

「こんな良いおっぱいして彼氏がいないなんて…信じられないな。…俺なら放っておかない」

男性の舌が、首からどんどん下へと移動していく。
そして、右の方へと舌が這うと、そのまま乳房の頂点をペロリと下から上に舐め上げる。

「あぁっ…」

そして、そのままそれは男性の口の中へと入り、思い切りちゅうちゅうと吸われていた。

「ああんっ!」

強烈な快感が走り、ヒロインは思わず男性の両肩を掴む。
右の乳首を音を立てて吸い、ちゅぱっと引き抜く。
吸われた事で硬さを増した乳首は、ピンッとそそり立っている。
それを、今度は舌先でツツッと突き、そのままコロコロと舌で転がしていく。

「あぁん、あっ、あん」

あまりの気持ち良さに、ヒロインの喘ぎ声が大きくなる。
男性の右手は、ぐにゅぐにゅと乳房を揉んでから、同じ様に硬く尖っている乳首を人差し指だけで触れると、そのまま左右に弾いていく。

「はぁんっ!やっ、ああん」
「ん…こんなに乳首硬くして。お姉ちゃんは感じやすいんだな…。ちゅ…」

そう囁きながら、男性は転がした右の乳首を、再びちゅうっと吸う。
そして、左右に弾いた左の乳首は、今度は人差し指だけでゆっくりとくるりと転がしていく。

「あぁんっ。あっあっ…」

気持ち良すぎて、ヒロインは腰をくねらせる。
聡とはまた違う愛撫に、ヒロインの喘ぎは止まらない。
男性は、今度は顔を移動し左の乳首に吸い付くと、ちゅうっと吸ってから、唇で乳首を挟み上へと引っ張る。
そして、濡れた右の乳首を今度は指で摘み、優しく上に引っ張る。

「はぁあん、や、あぁんっ」
「ん、ふ…可愛い声出すんだな…」

男性は、ヒロインの甘い喘ぎ声に導かれる様に、左手を乳首から離すと、するりと下へと這わせていく。
ヒロインの太ももをゆっくりと撫でてから、スカートの中へと手を忍ばせていく。
下着の上からそこをなぞると、ヒロインの腰が跳ねていた。

「あんっ!」
「…濡れてる。こんなに濡らして…下着の意味がないな、お姉ちゃん…」

男性の指は、下着を持つと下へと下げてしまう。
膝の辺りで下着は止まり、すぐさま露わになった脚の間へと、指が伸びていく。
直にそこに触れると、蜜で濡れたそこは、いとも簡単に男性の指を飲み込んでいく。

「はぁあ…っんっ」
「凄い、な…こんなに飲み込んで…ちゅっ」
「あぁん、い、わないで…っ」

恥ずかしくなり、ヒロインは首をふるふると横に振る。
だが、男性は乳首をちゅぱっと引き抜くと、指を這わせたまま顔も下へと移動させていく。

「あ…っ」
「お姉ちゃんのここ、舐めてもいいよな…?」

男性はヒロインの返事を聞く前に、たくし上げられたスカートの中、脚の間に顔を埋めていた。
熱い舌がそこに触れると、溢れる蜜を舐め上げ、じゅるっと音を立てて吸い始められていた。

「あぁあん!や、やぁあんっ」

強烈な快感が全身を駆け巡り、ヒロインは首を仰け反り喘いでしまう。

「ん、ちゅ…凄い、溢れてくる…」

男性は、ヒロインの溢れ出る蜜を一滴も逃すまいと、丁寧に舐め上げ、時には吸っていく。
その度に、ヒロインの身体はビクッと跳ねていた。
そして、男性の指がヒロインの最も敏感な突起に触れ、ゆっくりと上下に擦り始める。

「ああぁんっ!やっあっああん」

今までよりももっと強い快感に襲われ、ヒロインは大きく声を上げていた。
魔物が現れたらどうしようとも考えていたが、今更声を我慢する方が無理であった。
男性は、ヒロインのその喘ぎ声でクリトリスが一番感じると分かると、指で押さえながら舌を当て、ツツッと素早く動かしながらクリトリスを刺激する。
その瞬間、ヒロインはまた声を大きく上げ、快感の頂点へと登りつめていく。

「はああんっ、だめぇ!イくっ、あぁあんっ!!」

大きく喘ぎ、身体を震わせてしまうヒロイン。
乳首からの刺激、クリトリスの愛撫の気持ち良さに、ヒロインは直ぐにイってしまっていた。

「…お姉ちゃん、気持ち良かったか?」

顔を上げ、立ち上がりながら男性は言う。
その口元は、ヒロインの蜜で濡れて光っている。

「はあ…っ。は、い…凄く気持ち良くて…」
「…嬉しいね、お姉ちゃんにそう言って貰えて。…じゃあ、もっと気持ち良くなってみるか?」
「はい…」

迷う事なく、ヒロインはまた頷く。

「後ろ、向いて木に掴まれる?」

男性の言葉に、ヒロインは素直に後ろを向き、背にあった大木を今度は両手でしがみつく。
突き出されたヒロインの丸いお尻を、男性が両手で掴むと、そのまま硬く熱くなった自身を彼女のイったばかりのそこへ当てる。

「ああ…っ」

ズプリという水音を立て、男性のものがヒロインの中へと入っていく。

「く…お姉ちゃんの中キツい、な…」

ヒロインの締め付けを強く感じながら、男性は奥へと自身を進めていく。
そして、最奥へと辿り着くと、ヒロインのお尻を持ったまま腰を動かし始める。

「あぁあんっ!」

再び強烈な快感が走り、ヒロインは堪らず声を上げる。

「く…良い、締め付けだ…っ」

自身を動かす度、ヒロインがきゅっとそれを強く締め付け、心地良い快感を男性にも送っていた。
その快感をもっと得ようと、男性は腰を大きく動かし反動をつける。

「はぁあん、イい…あぁっ、あんあんっ」

自分の中が掻き乱されていく感覚は、何とも言えず心地良い。

「旅、人さ…あぁん、もっ…と、動、いて…っ」
「っ…。いいのかお姉ちゃん…」
「ん、もっと、感じたい…っ」

ヒロインの言葉に、男性は彼女の腰を持ち、小刻みに腰を素早く動かす。

「はぁあんっ!イい…っ、ふぁあっ、あん、あんっ」

最奥に、リズミカルに男性のものが当たり、振動が身体中に伝わっていく。
その快感に、ヒロインは悦びの声を上げた。

「はっ…く…全、く…お姉ちゃん、あんたって女は…良い、女だ…っ」
「あぁあ、ああんっ。はあん、あんっ」

男性の息つがい、そしてヒロインの大きな甘い声は、森中に響いているようであった。
幸い、二人の行為に魔物達は気付いていなかったが、ただ一人、ヒロインの乱れた姿をじっと見つめている者がいた。
そんな事に気付く筈もなく、ヒロインは快楽に身を任せ腰を動かし、喘いでいたー。




「残念だわ、もう行ってしまうなんて」
「ああ、もっとゆっくりしていってくれていいのに」
「すいません。急ぐ理由は無いんですが、やはり旅を楽しみたいので」

村の出入り口で、残念そうに言うヒロインの両親に、旅人の男性は苦笑いで言った。

「道中、お気をつけてね」
「はい、本当に世話になりました」
「此方こそ。美味い料理を食べさせて貰った上、ヒロインを手伝って薬草までこんなに取ってきて貰って。本当にありがとう」
「いえ…それはヒロインさんのお陰でもありますから」

男性は、チラリとヒロインを見つめて言う。
ヒロインの頬は赤く染まり、男性の頬も赤みを帯びている。

「じゃあ、これで…」
「ええ、また是非寄って下さいね」
「気をつけて」

ヒロインの両親の言葉を受け取ると、男性はヒロインの方へと向き直る。

「…お姉ちゃん、本当最高だった。また、縁があったら会おうな」
「…はい。お気をつけて…」
「ああ」

爽やかな笑顔で頷くと、男性は背を向け村から去っていった。
彼は自由な旅人、もう会えないかもしれないが、ヒロインにとっては最高のひと時を与えてくれた彼に、心から感謝したのだった。

(旅人さん…また貴方に会えたらその時は…)

考えただけで、身体が熱く疼いてしまう。
ヒロインはシャキッと気を引き締め直し、夜の酒場の仕事に向かうのであった。






「ヒロイン、今日はもうお店閉めるわね」

何時もの閉店の時間よりも早く、母はそう言いピアノの蓋を閉める。
お客さんも既にいなく、ヒロイン達家族だけとなっていた。

「じゃあ私片付けておくよ」
「ありがとうヒロイン、じゃあお願いね」
「頼むよヒロイン」
「うん」

両親に先に自宅へ帰って貰い、ヒロインはせっせとグラスを片付け洗っていく。

「聡が待ってるから早くしないと…」

聡は、ヒロインが少し遅れるだけで不機嫌になる。
普段は優しいのだが、ヒロインを抱く時だけは異常に嫉妬深くなるのだ。
そんな事を考えていると、店のドアが開く音と、足音が聞こえてきた。

「…」
「聡?どうしたの、いつもの場所で待ってるって…」

聡はヒロインの言葉には答えず、無言のままカウンターの前まで歩み寄る。

「…こっち、来いよヒロイン」

一言だけ、聡はそう言った。
ヒロインは、その態度と言葉に聡が怒っていると分かった。

「どうしたの聡、何で怒ってるの?」
「いいから早く来いヒロイン!」
「っ…」

大きく怒鳴る聡。
彼がここまで怒っているのは、本当に初めての事であった。
ヒロインは、洗い物の手を止めると、横からカウンターの前へと出ていく。

「聡…?」

恐る恐る声をかけると、聡は無言のままポケットから何かを取り出していた。

「手、出せよ」

聡の威圧なオーラと低い声色に逆らう事が出来ず、ヒロインはゆっくりと両手を出す。
その両手を、聡は取り出した縄できつく縛ってしまった。

「い、痛いよ聡っ、何でこんな事…っ」

キツく縛られ、手首がジンジンと痛む。
聡はそんな事は気にも止めず、ヒロインの腰を両手で持つと、カウンターに座らせた。

「…今日、森で何をしてた?」
「え…」

足の間に聡が入り、腕は縛られ身動きが全く取れない。

「な、何も。薬草取りに行っただけだよ」

聡のじっと自分を見る瞳が怖く、目を逸らしたかったが、蛇に睨まれた蛙の様に、全く身動きが取れなかった。

「あの旅人と、何をしていたヒロイン」
「!」

その瞬間、ヒロインは今日旅人としていた行為に、聡が気付いていると悟った。
何も答えられないヒロインに、聡は手を伸ばし服の上から彼女の大きな胸をぎゅっと強く握る。

「いた…っ」
「…良い声で喘いでたよな?あいつに触られて」

力任せに、聡はヒロインの胸をぐにぐにゅと揉んでいく。

「痛い…っ!やめて聡っ…」
「なぜ嫌がる?あいつには大人しく触られて。俺は嫌なのか?」
「違う…だって、聡言ったじゃない。私とは身体だけの関係で良いって。徐々に俺を好きになってくれればいいって…」
「ああ、そう言った。けどな、この身体は俺だけのものなんだよヒロイン!」
「!んぅっ!」

噛みつく様なキスをされ、強い力で舌を吸われていく。
片手は胸を掴んだまま強く揉まれ、片手は肩を掴まれる。
息苦しさを感じるが、聡は止めてはくれず、ヒロインの舌を強く吸い上げる。

「ふ、ぁ…っ、や、止めて聡…っんぅ…」
「ちゅっ、ふ…。ヒロイン…お前は俺だけのものだ。…この身体は、俺だけのものだ。あんな奴に…お前は渡さない」

キスが終わると、鋭い視線で聡は言う。
まるで、全てを見透かされている様な強い視線に、ヒロインは全く目を反らせない。
そして、胸を強く揉んでいた聡の手が、力任せに胸がある部分の服を引っ張った。

「きゃあっ!」

ビリビリッと音が鳴りヒロインの服が破け、カップの部分も取れてしまっていた。
破れた服の隙間から、ヒロインの大きな形の良い乳房が、聡の前に露わになる。

「このおっぱいは、この俺だけのものだ」

そう言ってから、聡はヒロインの両方の乳房を鷲掴みにし、再びぐにゅぐにゅと力任せに揉み始める。

「いや…っ、やめて…やめて聡…っ」

聡の事が怖くて、ヒロインはただ首を横に振りそう言った。

「…この俺を拒絶するのかヒロイン?あいつにはあんなにこのおっぱい揉ませといて…」

聡は相変わらず鋭い眼光のまま、ヒロインを見る。
そして、力任せに揉むのをやめ、ゆっくりとこねる様に揉む。

「ぁ…っ」

力任せではなく、優しくなった動きに、ヒロインは思わず声を漏らしてしまう。

「…そうだ。俺に感じろヒロイン。あんな奴が付けたこんな痕…消してやる」

そう言うと、聡はヒロインの首筋に付いた赤い痕に噛みつき、勢いよく吸い上げる。

「はうっ!」

聡が吸った後には、新たに赤く濃く痕がヒロインの首筋に刻まれていた。

「これで良い、あいつがつけた痕は消してやった。後は…消毒しないとな」

聡はそう言うと、首筋を舐めながら、両方の乳房をゆっくりと円を描く様に揉む。
そして、掌に当たる硬く尖り始めた突起の存在を見つけると、揉むのをやめ、両方の突起を摘み、優しく擦りながらコリコリと捻った。

「あんっ!」

乳首の刺激に、ヒロインは思わず声を上げてしまう。
その声を聞き、聡はニヤリと笑う。

「そうだ、ヒロイン…もっと俺に感じろよ。あんな奴のより、俺の方が良いって事、分からせてやる…」

聡の低い声は、何故かヒロインの官能の渦を刺激する。

(やだ…私、聡にこんな形でされてるのに…っ)

そうは思っても、聡が首筋を舐め、乳首を捻られるとどうしても快感が生まれ、声を漏らしてしまう。
聡は、首筋から鎖骨へと舌を這わせていき、乳首を親指で押さえると、左右に弾く様に転がす。

「ああ…ん、ぁ…あん」

聡の指に合わせ、乳首はコロコロと転がり形を変えていく。
転がすのをやめると、乳首は元の位置に戻り、ピンッとそそり立つ。
その乳首を、今度は人差し指だけで押さえ、円を描く様にゆっくりと回していく。

「はぁ…っ、あっ、あん…」

乳首は硬く尖り、ヒロインに快感を送っていく。
聡の舌が、鎖骨から右の方へ移動し、乳輪に沿ってゆっくりと舐めていく。

「はぁう…ん」
「…ヒロイン…あいつはお前の乳首も食べたんだろ…?」

聡の言葉に、ヒロインは小さく頷く。
その瞬間、聡はいきなり乳首に吸い付き、ちゅうちゅうと吸い始めた。

「あぁんっ!」

熱い舌から伝わる快感に、仰け反り喘ぐヒロイン。
仰け反った事で突き出た乳首を逃さぬ様、聡は音を立てて強く吸い上げる。

「ああん、あっあっ…!」

ちゅぱっと音を立てて引き抜くと、乳首は濡れて光り、宙を向いてそそり立っていた。

「この乳首も俺のものだ…ヒロイン、もう二度と俺以外に舐めさせるな…」

そう言ってから、聡はその乳首を今度は舌先で触れると、乳輪に押し倒す様にゆっくりと転がしていく。
左の乳房は、やんわりと優しく揉んでから、人差し指だけで乳首を押さえ、右と同じ様に乳首を倒しながら転がしていく。

「ああんっ!あっ、ああ…っ」

聡の指と舌に合わせ、両方の乳首は倒れながら転がっていく。
そして、転がすのをやめると、直ぐに元の位置にピンッと戻り、硬く尖る。
その右の乳首をまた口に含み、根元から上に舐め上げ、左の乳首はコリコリと摘み上に擦り上げる。

「はぁあんっ、やっ…あっあん」

聡の優しく丁寧な愛撫に、ヒロインの声は甘く大きくなっていた。
手首を縛られているというのに、ヒロインは興奮を隠せない。
聡の舌がするりと動き、今度は左の指で愛撫していた乳首を口に含み、ちゅうちゅうと吸い上げる。

「ふ、ぁ、ああん…」

指とはまた違い、熱く柔らかい舌で吸われると、そのギャップになんとも言えない心地良さを感じてしまう。
そして、舌で愛撫された右の乳首は指で触れられ、人差し指でこねる様に転がされる。

「ああぁん、あんっ」

唾液で濡れていた右の乳首は滑りやすくなっており、いとも簡単に聡の指に合わせコロコロと形を変えて転がっていた。

「ん、ちゅ…ヒロイン…」

聡も、夢中でヒロインの乳首をしゃぶり、その硬い感触を味わっている。
そして、乳首の愛撫を続けたまま、聡の右手が下に移動し、ヒロインのスカートの中へと入っていく。

スカートの中の下着に触れると、既に十分過ぎるほど湿っており、下着の意味をなくしていた。
それをするりと下へ下ろし、足首から引き抜くと床へと濡れた下着が落ちる。

「あ…っ、や…っ」

下着がなくなり、濡れたそこはすっと冷たくなっていた。
聡は下着を脱がしても、そこには触れようとはせず、太ももを撫でているだけだった。
ヒロインは、早く触ってほしいと、腰をくねらせる。

「ヒロイン…どうしたんだ?」

分かっているだろうに、聡は乳首をちゅぱっと引き抜くと、意地悪くそう言った。

「お、願い…っ、早く、触って…っ」

瞳を潤ませ、ヒロインは聡に懇願する。

「…ヒロイン、もう二度と俺以外の男に触らせないか?」
「う…ん、約束…する。だから、お願い…っ」

ヒロインのそこは、ひくひくと疼いている。
この渇きを一刻も早く癒してほしいと、ヒロインは聡にそう約束する。

「…約束だ。ヒロインは俺だけのものだ…ん」
「あぁあっ!」

聡の顔が下へ移動したかと思ったら、カウンターに座るヒロインの足の間にあり、いきなりそこに吸い付いていた。
溢れ出る蜜を吸い、時には舐め上げていく。

「あぁあんっ!やっ…聡っあぁんっ!」

待ち望んでいた快感は、ヒロインを直ぐに快楽への頂点へと登りつめていく。
クリトリスに舌が這わされ、ゆっくり丁寧に下から上へと舐め上げられると、ヒロインの腰がビクンッと跳ねていた。

「はぁあん!だ、だめぇ!やぁあん、イく、イっちゃ…」

頂点へと登りつめる為の、甘い喘ぎ声を上げるヒロイン。
だが、聡の舌の動きがピタッと止まっていた。

「っ…聡…」

再びひくひくとなってしまうそこを感じ、ヒロインは早くしてほしいと、聡を見る。

「…簡単にはイかせないからな」
「え…っ」
「俺以外の男とした罰だ…」

聡はニヤリと笑う。
そして、息をふうっとクリトリスに吹きかける。
唾液と蜜で濡れた突起は、息を受けぶるっと震える。

「やぁんっ!や、聡…っ、やめ、て…っ」
「駄目だ。簡単にイかせないって言っただろ…」

そう言うと、今度は再び舌でクリトリスに触れる。
が、本当にちろっと触れるだけで、優しくそっと動かし振動を送る様に動かしている。

「はあんっ。ぁ…あ…っ」

その刺激だけでも気持ち良く、ヒロインは声を上げるが、やはり、どうしても物足りなさを感じてしまう。
聡はそれでも、チロチロとクリトリスを優しく突いているだけだった。

「あぁんっ、あん…。聡…っ」

もっとしてほしいと、ヒロインは縛られた手首で聡の頭を抱える。
その瞬間、聡はヒロインの両足を腕で抱え込むと、クリトリスに吸い付き、思い切り強く吸い上げた。

「あぁあんっ!はぁあんっ!」

待ち望んだ快感が再び訪れ、悦びの声を上げるヒロイン。
聡は強く吸い上げた後、クリトリスを今度は強く素早く舌先でツツッと突いていく。
その刺激に、ヒロインは首を仰け反らせ、足を自ら開いていく


「ああぁんっ!イく!イっちゃう!はぁああんっ!」

ビクンビクンと、腰をくねらせ身体中を震わせ、ヒロインは快楽の頂点へとやっと登りつめたのだった。
ヒロインがイった事が分かると、聡は立ち上がり彼女をじっと見る。

「気持ち良かったのか?ヒロイン」

ヒロインは、コクンと聡に頷く。

「はあ…はあ…っ、凄く…良かったよ…。聡…お願い、意地悪はもうしないで…っ」
「…今日はお仕置きだから、そんな可愛く言っても駄目だ」

聡はそう答えると、カウンターの椅子に座り、ズボンを少しだけ脱ぐ。
熱く硬いもの聡のものが、ヒロインの視界に入る。

「今日は、ヒロインから俺の所に来いよ」
「っ…」

恥ずかしかったが、もう仕方がない。
ヒロインはカウンターから下り、聡の上に脚を開き跨る。
彼の肩を掴み、ゆっくりと腰を沈めていく。
イったヒロインの熱い入り口に、聡の硬く熱いものが当たる。

「ああ…っ」

ヒロインはそれを感じ、そのまま更に腰を沈めていく。

「はぁあ…っ!」

聡のものが、ゆっくりとヒロインの奥を目指して入ってくる。

「…」

聡は全く動かずにいたが、ヒロインの腰を持つとそのままぐいっと一気に下へと下ろしてしまった。

「あぁあんっ!」

その刺激で、聡のものが一気に全て入りヒロインの最奥を突つき、彼女は大きく声を上げてしまう。

「く…良い反応だヒロイン」
「聡…い、じわる…ああんっ」

聡がヒロインの腰を持ったまま、自分も腰を動かし彼女の中に快楽を送る。

「意地悪を…してほしくないなら…俺だけのものでいろよ…いいなヒロイン…っ」

腰の動きを徐々に早めながら、聡は言う。

「はあんっ、あんっ。約束…したでしょ…ああん。もう、触らせな…いっ…」

聡の肩に掴まり、ヒロインは大きな乳房をぷるんぷるんっと揺らせ喘ぐ。
その乳房の頂きの乳首を、聡がしゃぶりつき、ちゅうちゅうと吸う。

「はぁあん、あんっ、あん」

腰の動きも止められず、乳房も揺れたままだが、聡はしっかりと乳首に吸い付き、離れようとはしない。

「ん、ちゅ…そうだ…ヒロイン…俺の、俺だけの身体だ。このおっぱいは…俺だけの…っ」

乳首を吸うのをやめないまま、聡は腰を回す様に動かし、ヒロインの中を乱していく。
聡のものが、違う所に当たり、新たな刺激を生み出しヒロインを快楽の頂点へと再び導いていく。

「あぁあん、あんっ。イいよぉ…っ、はあん」
「…」

聡はヒロインがまたイきそうな事を感じると、腰の動きをピタッと止めてしまう。

「や…っ、聡…っ」

ヒロインはまた刺激が無くなった事に我慢が出来ず、潤んだ瞳で聡を見る。

「く…言っただろ、ヒロイン…今日は…お前を簡単にイかせないって…」
「聡…っ、もう、絶対しないから…っ、他の人としない。あぁあん!」

腰の動きがまた始まり、ヒロインは再び現れた快感に悦びの声を上げる。

「ああ…分かった。ヒロインを信じる。けど…今日だけは…簡単にお前をイかせない…」

そうニヤリと笑う聡。
ヒロインはそれから朝までイかしてもらう事が出来ず、我慢に我慢をし続け、やっとイかされた時には、暫く起き上がる事が出来なかった。

「愛してるヒロイン…俺のヒロイン…」

今までの意地悪な聡はそこにはいなく、イって疲れ果てたヒロインを優しく抱き締める。
ヒロインは、この時誓った。
もう二度と、聡を怒らせる様な事はしないと。
疲れ果てた意識の中で、その事だけは、ヒロインにはっきりと刻まれていたー。


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