19.快楽
「離して!離してよ!」
掴まれた腕を振り解こうと懸命に叫ぶが、青龍はそれに聞く耳を持たない。
ヒロインは青龍に連れられ、一瞬で暗黒の城へと戻っており、そこは来た事の無い部屋だった。
暗いが、何処か落ち着いた雰囲気を伴う広く綺麗な部屋だった。
「離して、離してってば!!」
ヒロインがそう叫ぶと、やっと腕は解放されていた。
が、直ぐ目の前に立つ青龍の何とも言えない雰囲気に、ヒロインの身体は全身鳥肌が立っていた。
「…ヒロイン、俺はお前をここに連れて来て、大事に扱おうと決めていた」
そう言いながら、青龍は今度はヒロインの両手首を片手で掴み上にぐいっと上げる。
「いた…っ!」
「大事に扱い、赤龍などに渡さず、ここに居させるつもりだった。お前の身体だけを奪うのではなく、お前の心を、赤龍ではなくこの俺で満たそうと思っていた」
「え…」
そう言葉を口にした青龍の顔は、見た事もない寂しそうな表情を浮かべていた。
だが、次の言葉を口にした時には、冷酷な表情に戻っていた。
「…だが、それももう如何でも良い。お前の心など無くても、その身体だけでも、この俺のものにしてやろう」
「!や、やだ…やめて…!」
思わず、ヒロインは恐怖に涙を浮かべていた。
初めて、心の底から怖いと、ヒロインは思った。
青龍の瞳は、真っ直ぐヒロインを捕らえて離さない。
そして、掴まれた手首の部分には青龍の片手ではなく、炎で出来た縄が巻かれていた。
「や、やだ、なにこれ…?!」
「俺の魔法で作った縄だ。自然に外す事は出来ん」
「!きゃあっ」
いつの間にか、ヒロインの後ろには大きなベッドがあり、ヒロインはそこに手首の自由を奪われたまま押し倒された。
「…良い眺めだ」
青龍のニヤリと笑う妖艶な笑み。
ヒロインは起き上がろうとするが、手首が効かず出来ない。
それどころか、青龍がヒロインの上に覆い被さり、顎を掴まれ無理やり正面を向かされる。
「や…っ」
「…お前を俺のものにする、ヒロイン」
「んんっ!」
顎を掴まれたまま、ヒロインは唇を奪われる。
以前と同じ様に噛み付いてやろうと思ったが、舌を絡ませられ出来ない。
手首で青龍の首の後ろを叩いても、彼は全く退こうとはしない。
ヒロインの舌に強く吸い付き、唾液を吸われていく。
「んん、ふぅ…っ、や、あ…っ!」
キスの合間に嫌々と訴えるが、青龍が止めるはずなどなかった。
舌を吸われた後は歯列をなぞられていき、そのままちゅっと音を立てて唇を離す。
2人の間に銀色の糸が繋がり、キスの激しさを物語っている。
「…仕置きだ、ヒロイン」
青龍がそう呟くと、彼は唇から下の首に舌を当て、ゆっくりと這わせていく。
そして、両手はヒロインの2つの大きな膨らみを服の上から掴み、そのままぐにゅぐにゅと揉み始めた。
「!いやぁっ!」
ヒロインは身をよじり、青龍の愛撫に抵抗する。
だが、ヒロインの抵抗など物ともせず、青龍は乳房を服ごと掴み、こねる様に揉むのをやめない。
「やめて!お願いやめて…っ!」
涙をツーっと頬に伝わせながら、ヒロインは必死にそう訴える。
青龍のあの瞳、あの言葉は本気だ。
今度こそ、間違いなく青龍はヒロインを抱くだろう。
赤龍との約束を守ろうと、ヒロインは抵抗をやめない。
青龍の舌が、ペロリと首筋を舐め上げる。
「やぁ…っ!やだ…っ赤龍…っ!」
思わず、ヒロインは赤龍の名を呼んでいた。
赤龍の名を聞き、青龍の動きが止まる。
「…そんなに、奴が良いのか?」
低い声色で、青龍がヒロインの首元から顔を上げる。
「そうよ!私は…赤龍が好き…貴方なんか嫌…んんっ!」
その言葉の先を続ける事は出来ず、再び青龍にキスをされる。
舌を絡ませられ吸われ、そして両手は乳房の突起を捕らえ、それを服ごと摘まれくいっとされる。
「ふぁ、あん!」
乳首の刺激に、ヒロインは思わず身体を跳ねらせ、キスの合間に声を上げてしまう。
「…お前の中から赤龍を忘れさせてやる。赤龍の名を、二度と口に出来ぬ様にしてやる」
キスを終え、青龍の瞳がヒロインの瞳を捕らえる。
そして、先程摘まれた刺激によって硬く尖らせてしまった乳首を、服の上から指先で左右に撫でられる。
「ぁん、あ…っ!」
口を閉じたいのに、声を出したくないのに、ヒロインの口からは喘ぎ声が漏れ始めてしまう。
「そうだ。お前はこの俺の愛撫に酔え。そして喘いでいればいい」
青龍は再びヒロインの首に舌を這わせながら、乳首を服ごと摘みコリコリと根元を擦る。
「ぁん、あん…っ!や、やぁ…」
身体はもう快感を感じ、ヒロインから理性を奪い始めている。
氷の洞窟で赤龍に触れられて以来、それ以前から、既にヒロインの身体は快楽を求め疼いていた。
だが、赤龍と交わした約束を破りたくない、その想いだけがヒロインの理性を止まらせていた。
(絶対…快楽に屈したりしない…赤龍との約束守る…!)
そう決意するヒロインを他所に、青龍の愛撫は強くなっていく。
青龍が乳首を摘んだり、揉んだりしていると、服が段々と縮れて薄くなり溶けていってしまっていた。
「やっ!な、に…っ?!」
「…この俺の火の魔法だ。お前の胸が露わになっていくぞ?くく…」
「や、いやぁ…っ!」
声を上げて身体を捻っても如何する事も出来なかった。
服は火で溶かされる様になくなっていき、とうとう2つの乳房の部分だけが露わになってしまっていた。
「…」
青龍は、寝ていても形が崩れなく大きな白い乳房、ピンッとそそり立つ硬いピンクの乳首を、じっと見ていた。
「やめて…見ないで…っ」
ヒロインは、縛られている手首を胸の前に持ってきて隠そうとするが、青龍の手がまたそれを上へと戻してしまう。
「…綺麗だ」
「…え…っ」
そう呟くと、青龍の両手がヒロインの乳房を包み込むと、そのままゆっくりと円を描く様に揉み始めていく。
「ん…っ」
「綺麗な胸だ。…俺の手に吸い付いてくる」
感度を確かめる様に指を食い込ませ握り締めると、そのままこねる様に揉んでいく。
「あ…ん…っ」
青龍の言葉、そして優しいゆっくりとした愛撫に、ヒロインは少なからず感じてしまっていた。
そして、青龍の掌には潰されている硬い乳首が窮屈そうにその存在を強調していた。
揉むのをやめ、その乳首を解放すると、ピンッと元の位置に戻りそそり立っていた。
「この実も硬いな…」
青龍は、乳首の横に親指を当てそのまま左右に押し倒す様に指を動かした。
「やぁあ…っ!あんっ!」
直にされる乳首の刺激に、ヒロインは声を大きく上げてしまった。
「…そんなに、この実が良いのか…?」
青龍の愛撫は、今度は人差し指の先で乳頭を押さえると上下に擦りながら乳首を倒していく。
「ふぁあ…っ、やだぁ…ん」
乳首から伝わる強烈な快感に、ヒロインは声を漏らしてしまう。
「そうか、これが良いのか…」
素直なヒロインの反応に、青龍はフッと微笑む。
そして、彼女の左の乳首へと舌を当てていく。
「やっ…」
乳頭に温かい感触が当たり、ヒロインはビクンとなる。
そして、それは乳首全体に広がっていく。
青龍の舌が、乳頭から根元まで当たる。
舌で押さえながら、一気に口内に含むとそのまま強く吸い上げた。
「あぁんっ!!」
思わず、ヒロインは首を反らしてしまっていた。
その反動で、突き出た乳首をそのままちゅうちゅう吸い、思い切りちゅぱっと引き抜くと、ピンッと乳首が濡れて光っていた。
「ああんっ!や、いや…っ」
「…本当に嫌なのか?ヒロイン…」
青龍の舌が、また濡れた乳首の根元に当たると、そのまま乳輪に付くように押し倒しクルクルと転がしていく。
「ふぁあ…ん」
そして、右の乳首は人差し指だけをそれに触れ、それをクルクルと撫でながら乳房全体を揉んでいく。
「あぁんっ、ぁあ…っ」
両方の乳首を愛撫され、ヒロインの口からは喘ぎ声が上がり止まらなくなっていた。
(やだ…気持ち良い…。だめ、赤龍と約束したのに…っ)
心ではそう思っても、身体は素直だった。
転がされた左の乳首が、また青龍の口内に含まれ、ちゅうちゅうと優しく吸われると、ビクンと身体が疼いた。
「はあん…あぁ、あん…っ」
「ん…この実は…硬くて美味だな…。気持ち良いのだろうヒロイン…?」
「あんっ…違…っ」
「…そんな声を上げても、まだ赤龍が良いのか」
青龍はそう呟くと、左の乳首を引き抜き、それを舌先でチロチロと突く。
「はあんっ!や、やぁ…っ」
「気持ち良いだろうヒロイン…お前のその声は…そう言っているのと同じだ」
青龍の言葉が、官能の渦をくすぐるように、ヒロインの身体を敏感にさせていく。
そして、濡れた左の乳首を今度は指で摘まれ、上に捻るように擦られる。
「ふあぁん!」
「そうだ、素直になれ。…この俺の為に喘げヒロイン…」
青龍の舌が、今度は右の乳首の根元に当てられると、乳首はその形を保てず根元から折れる。
そして、それをゆっくりと乳輪に当てながらコロコロと円を描く様に転がしていく。
「はぁあ…っ」
そして、転がすのをやめると乳首は元の位置に戻り、形もピンッとなり尖らせる。
それを口内に含ませ、今度は乳頭を舌先で当てるとコロコロと同じ様に転がしていく。
「あぁっ、はぁあ…っ」
そして、そのまま思い切り唇の力で乳首をちゅうっと吸い上げる。
「やぁあんっ!はぁんっ」
ヒロインは腰をくねらせ、声を大きく上げてしまう。
摘まれた左の乳首も、親指で乳頭を押さえられ、コロコロと同じ様に転がされ、根元から折れ曲がり、形を変えていた。
「はぁあん、ああんっ!」
ヒロインは、与えられる快感に声を大きく、甘く上げてしまっていた。
(気持ち良い…おかしく、なりそう…赤龍…ごめんなさい…)
ヒロインの中に残っていた理性が、完全に消えた瞬間だった。
青龍は、両方の乳房を真ん中に引き寄せると、突き出た両方の乳首を同時に口の中に含み、ちゅうちゅうと吸い上げる。
「あぁあんっ、やだぁ…っ」
やだと言っていても、ヒロインの本心ではなくなっていた。
「ん…嫌ではなくなっただろうヒロイン…ちゅっ」
ちゅうちゅう吸ってから引き抜くと、今度は同時に2つの乳首を舌先で上下に弾いていく。
「はぁあん!ふぁあ…っ」
気持ち良すぎて、ヒロインは腰をくねらせていた。
青龍が、2つの乳首をちゅうっと再び吸い上げ引き抜くと、ピンッと硬く尖り光る。
それを見届けると、青龍は乳首から離れお腹へと舌を這わせていく。
既に、服は溶けてなくなり上半身を露わにさせている。
お腹に舌を這わせていきながら、両手はヒロインの下の衣服を脱がし足元へと落とす。
露わになった太ももを、両手で優しく撫でながら、脚の間へと滑らせていく。
下着で守られるているそこは、蜜で濡れてしまっていた。
「やあ…っ、だ、だめ…っ」
ヒロインは弱々しい力で脚を閉じようとするが、青龍がそれを許さない。
「閉じるな。…俺に身を任せろ…」
青龍の指が、下着の上からそこを上下になぞり始める。
「ふぁあ…っ!」
乳首の愛撫で疼いていたそこに触れられ、ヒロインは身体を跳ねらせる。
そして、青龍の火の魔法で下着もなぞられる内にどんどん溶けてなくなっていく。
露わになったそこは、ヒクヒクとし蜜を溢れさせていた。
青龍の指が、そこに当てられると、どんどん中へと引きずられていく。
「…凄いな、俺の指を飲み込んでいく」
「ち、違…ふあぁん」
「違くないだろう…」
青龍の指が中に入り、出し入れされると、それを離すまいとヒロインのそこは締め付けていた。
「俺の指を締め付けて離さないぞ?そんなに欲しかったのか…?」
「あぁん、違…ああん」
否定しても、そこは青龍の指を締め付けて離さない。
そして、お腹からどんどん下へと移動していく青龍の舌は、指で愛撫するそこへと辿り着いていた。
指で入り口を出し入れしながら、舌で溢れ出る蜜を上へと舐め上げ始めた。
「あぁあんっ!」
脚を閉じたくても、青龍がいて閉じる事は出来ない。
くちゅりと水音を立てながら蜜を舐め、そしてちゅうっと音を立てて吸われると、なんとも言えない快楽に襲われる。
「はあぁあん、あんっ!」
「ん、ちゅっ…ふ…どんどん溢れてくるな…お前の、ここは…」
顔を一端上げ、ヒロインを妖しい笑みで見つめる青龍。
青龍の舌には、ヒロインの蜜が付いており、透明の糸を引いている。
「やぁ…っ」
「くく…恥じらう姿も良いな…ちゅっ」
「やぁあんっ!」
再び顔を埋め、青龍は舌を這わす。
乳首と同様、硬くなりピンと存在を現わしているもう1つの突起を見つけると、そこに吸い付き思い切り吸い上げた。
「はあぁあんっ!や、やだぁ…!」
「ちゅ…ふ…この実も硬いな…」
吸い上げた後、チロチロと舌先で突くと、ヒロインの腰がピクンと跳ねていた。
「あぁんっ、はぁあん!」
クリトリスの刺激は、あまりにも強烈だった。
乳首の愛撫、指と舌の愛撫、そして1番敏感なクリトリスの刺激に、ヒロインの快感は限界を越えようとしていた。
青龍は、指で蜜をすくいながら、突いたクリトリスを下から上へと丁寧に舐め上げる。
「やぁあん、ああん、だ、だめ…ぇっ」
快感の限界を感じ、ヒロインは大きく喘ぐ。
青龍はヒロインの限界を感じ取ると、舐めていたクリトリスにまた吸い付き、ちゅうちゅうと音を立てて吸う。
その途端、ヒロインの身体は仰け反っていた。
「はあぁあんっ!あぁん!イく、イっちゃう!あぁあん!」
乳首をピンと更に硬くさせ、大きく喘ぎ脚を震わせる。
久しぶりに、ヒロインは快楽の頂点へと達した。
「はあ…っはあ…」
息を整えながら、ヒロインは自分の脚の間を見ようと顔を上げる。
「…イった様だなヒロイン」
「!はあ…青龍…」
そこには、ニヤリと笑みを浮かべる青龍。
(嘘…眠ってない…?)
そう、聡、雅と、ヒロインをイかせた2人は彼女がイくと眠ってしまっていた。
だが、青龍は眠っていない。
それどころか、あの妖艶な微笑みを浮かべヒロインを見ている。
「…どうだ?敵の男にイかされた気分は」
「っ…」
ヒロインは何も反論出来ない。
青龍の愛撫に感じてイってしまったのは、他でもない自分自身だ。
「…」
青龍は、何も言わないヒロインを見つめたまま、彼女の両脚をぐいっと開かせる。
「!」
ヒロインがビクッとなり青龍を見ると、彼はニヤリと笑っている。
「…これでお前はこの俺のものだ」
「!あぁあっ!!」
青龍の熱く硬いものが、ヒロインの蜜溢れるそこに当たると、ぐいっと中へ入ってきていた。
「あぁあっ!」
故郷の村を出る前に聡にイかされ、砂漠の村で雅にイかされ、港町の灯台で郁にイかされそうになってきた。
イくだけイって、そのまま何もされずに終わっていたヒロインの身体は、自分でも気づいていたが、それ以上に疼いていた。
青龍はヒロインがイっても眠る事はなく、そして今、ヒロインの中に熱いものが入ってきている。
抵抗する事もなく、ヒロインのそこはあっさりと、待ち望んでいたそれを受け入れた。
蜜で濡れているそこは、青龍のものを滑りやすくさせ、どんどん奥へと挿入させていく。
「はぁあ…っ」
「く…」
青龍の顔が、快感に歪む。
そして、青龍のものがヒロインの中に全て入った。
「はあ…っ…」
「…お前の中に入った。ヒロイン、これでもうお前は俺のものだ…っ」
青龍はそう言うと、腰の動きを始めた。
ゆっくりと動かし、自身でヒロインの奥を突くと、ヒロインの身体がビクンと跳ねる。
「はぁあんっ!あぁん」
待ち望んでいた快感だった。
久しぶりに、硬く熱いものが自分の中に入り快感を呼び起こしている事に、ヒロインは甘く声を上げてしまっていた。
「く…っ、そんなに締め付けるとは…お前は素直だな…っ」
青龍のものが中で前後に動く度、それを逃すまいと、必死に青龍のものを締め付ける。
「あぁん、違…はぁあん」
否定しても、身体は青龍のものを締め付け、快感を引き起こしている。
そして、青龍が大きく前後に腰を動かすと、反動が付いて奥に当たり、またきゅっと彼のものを締め付けてしまう。
「ああん、はぁんっ」
「っ…ヒロイン、そうだ…俺の為に喘げ…お前のその声も、俺のものだ…っ」
青龍はヒロインの両脚を掴み、更に開かせると、ぐいぐいっと激しく腰を動かす。
「あぁあんっ、やぁあ…っ」
官能の渦がグルグルと回り、ヒロインは首を仰け反らせる。
そこに青龍が顔を埋め、首元に吸い付いてくる。
彼が覆い被さってきた事により、彼のものが更に奥へ強く当たり、快感を呼び起こす。
「はあぁん、あん、あんっ!」
「く…っ、良い、声だ…っ」
青龍はヒロインから起き上がると、ぐいっ、ぐいっと腰を動かし自身でヒロインの中を突き刺激していく。
「やぁあんっ、だめ、あぁん!」
久しぶりの男性との行為は、ヒロインの身体を直ぐにまた快感の限界へと導いていた。
「く…っ…ヒロイン…また、イきそうか…っ?」
青龍の顔も、快感に赤く染まっている。
青龍も想う女を抱けた喜びに、限界は直ぐに来てしまっていた。
そして、お互い絶頂へとイく為、腰の動きを激しく、早めていく。
「はあん、ああんっ!だ、ダメ…っ!」
「く…っヒロイン…っ!」
「あぁあっ、イく、また…っイっちゃ…はぁあんっ!」
肌のぶつかり合うパンパンという音ともに、ヒロインの身体は全身鳥肌が立ち震えた。
そして、青龍のものがドクンと波打つと、ヒロインの中に熱いものが流れていく。
それを感じ、ヒロインの瞳に光が浮かび、それを頬に流していた。
(赤龍…ごめん、なさい…)
ヒロインは、涙を一滴流しながらそう心の中で呟いた。
そんなヒロインを見て、青龍は自身を繋げたまま、ヒロインに覆い被さり彼女の涙をペロリと舐め上げた。
「…ヒロイン…愛している。お前は…この俺のものだ…」
青龍はそう言うと、ヒロインの頭の後ろに手を入れ抱き締める。
青龍の言葉や表情に、嘘はなかった。
彼は本心から、ヒロインを想っていた。
ヒロインもそれを感じ、彼に抱き締められるまま、抵抗しなった。
だが、赤龍への想いは捨てる事が出来なかったー。
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