14.雪の街


吸血鬼を無事に倒したヒロインと赤龍は、雪の降る大地へと足を踏み入れていた。

「真っ白…凄い綺麗…」

何時ものように、ヒロインは見渡す限りの銀世界に心を奪われていた。

「行くぞ、町は直ぐそこだ」
「あ、はい」

赤龍は、以前の様に感激するヒロインに嫌味を言わず、ただそう言った。

(何だろう…赤龍さん、何か雰囲気が違う…?刺々しいのが無くなったみたい…)

ヒロインは赤龍の後ろ姿を見ながら、そう感じていた。
そして、雪原の中に町が見えてきていた。

町の中は、レンガ風の家が立ち並び、雪で白く幻想的な雰囲気を漂わせていた。
そして、町の中央にはお祭りか何かをやる広場があった。
そこには、人々が集まり何かをしている様だった。

「あの人達、何をしているのかな」
「演劇だな」

赤龍が、慌ただしく準備をしている人々を見て言う。

「演劇…何かお芝居やるんだね」
「ん…?!そ、そこのお2人さん!」

突然、声が上がったかと思ったら、1人の男性が近づいて来た。

「君達旅の人かい?いやあ、お似合いのカップルだねー!」

ヒロインと赤龍を交互に見て、その男性は嬉しそうに言う。

「え、いえっ!私達カップルでは…」
「で、俺達に何か用か?」

赤龍は、カップルと言われた事に否定せずそう言った。

「うん、君達にこれからやる芝居の主役を演じて貰いたいんだ」
「ええ?!主役、ですか?!」

思わず、ヒロインは声を大きく上げてしまう。

「うん、僕達は世界を旅して回る劇団なんだけど、主役2人がこの寒さで風邪を引いてしまってね。困っていた所なんだよ。君達なら役にぴったりだし、どうかな?簡単な台詞だけだから、直ぐ覚えられると思うし、どうか引き受けてくれないかな?」
「で、でも…私演劇なんてやった事ないし…」
「良いだろう、引き受けよう」
「ええっ?!」

赤龍があっさりと頷き、ヒロインはまた驚きの声を上げてしまう。

「ありがとう!本当に助かるよ!じゃあ、準備するからこっちに来てくれるかい!」
「赤龍さん、良いんですか引き受けちゃって…私、やった事ないし…」
「芝居など、やった事などなくても出来るだろう」
「で、でも主役ですよ?」
「だからこそ引き受けた、この俺が脇役というのなら即断ったがな」

赤龍はそう言うと、スタスタと歩き出す。
ヒロインは一抹の不安を覚えながら、その後を追った。



「姫、貴女は美しい…」

赤龍が、絶対言わない様な事をヒロインに向けて言っている。
彼は今、芝居の中でヒロインの恋人の王子の役となっている。
敵対する国同士で、お互い愛し合ってしまうという内容だった。

「そ、そんな…。貴方こそ、とても凛々しいですわ王子…」

ヒロインは、緊張しながらどうにか覚えた台詞を言う。
赤龍は王子服を身にまとい、それがまたよく似合っていた。
ヒロインは、1度も着たことなどない長いドレスを着ており、動きにくさを感じていた。

「姫…どうして、我々の国同士は争わなければいけないのか…」

赤龍は、見事完璧に演技している。
長い水色の髪を1本に縛り、こうしていれば、何処から見ても本当の王子様である。
赤龍がそう台詞を言うと、広場に集まった町の女性達から、うっとりする様な溜め息混じりの吐息が上がっていた。

「それも運命…なのでしょう。ですが…私は…その運命には逆らいたい…」

どうにかそう台詞を言うと、赤龍がじっとヒロインを見つめてきた。

「姫…そう言って貰えるなんて、私は何と幸せな男だろう…」
「っ…!」

赤龍がそう言い、ヒロインの手を掴み持ち上げた。
余りにも赤龍の仕草が芝居と合っており、ヒロインは頬を染めてしまう。

「姫、どうかこの私に…付いてきて頂けますか?国より…私を選んで頂けますか…?」
「あ、は、い…。私は、運命に逆らい…貴方に…付いて行きますわ…」

しどろもどろにどうにかヒロインが台詞を言うと、赤龍は笑顔を浮かべ更に近づいて来る。

「姫…ありがとう。貴女を愛している…必ず、必ず幸せにします。国を出て…共に私と行きましょう」
「は、い…王子…」

ここで、2人はキスをする設定だが、本当にはしなくて良い設定になっている。
振りだけで良いのだが。

「愛してる、姫」

赤龍はそう言い、ヒロインの肩を抱き唇を近付けると、そのまま唇に触れていた。

「!!」

ヒロインは、そのまま硬直していた。

(赤龍さんとキスしてる…!)

2人のキスシーンに、町の人達は拍手喝采を送った。

「いいぞー!」
「王子様素敵ー!!」
「かっこいいー!」
「姉ちゃんも可愛いぞー!」

キスされていたのはほんの一瞬だったが、ヒロインには永遠に続いていたような感じを覚えていたー。



「いやぁ、お2人さんとても良かったよ!正式にうちの劇団に入って貰いたい位だが、旅してるんじゃ無理は言えないな」

芝居が終わり広場が解散されると、劇団の団長は、ヒロインと赤龍の演技を大絶賛してくれた。

「せめてものお礼に、この町の宿の1番良い部屋を取っておいてあるから。じゃあ、道中気をつけてお似合いのカップルさん」

笑顔でそう言うと、団長は去っていく。

「カップルじゃないけど…」
「別に言わせておけばいい」
「え…」

ヒロインが赤龍を見ると、彼は何時ものクールな表情を浮かべている。

「それより、宿に行くぞ。明日、氷の洞窟へ行くからな」
「氷の洞窟…ですか?」
「ああ。そこに眠るお宝を取りに行く。…それを青龍の奴に捕られるわけにはいかないからな。此方が先に取っておく」
「分かりました、じゃあ、早めに休んで行きましょう!」

ヒロインは、赤龍が何故先程本当にキスをしたのかが気になり本人に聞きたかった。
だが、聞くのも怖いのが本音だった。

(赤龍さんが私の事…どう思ってくれてるのかな。下僕のままでもいいけど…でも、だったらどうして…)

前を歩く赤龍を見ながら、ヒロインはそう思っていた。

「きゃ、王子様の人よ!」
「素敵ねえー」

赤龍が町の中を歩くと、女性達の黄色い声が上がる。

「あ、あの、握手して貰ってもいいですか?」

2人組みの若い女性が、赤龍の目の前に現れ、頬を染めながら言っている。

「握手?別に構わないが」

そう言い、赤龍は女性に手を差し出す。

「きゃっ、嬉しい!」
「ありがとうございます!」

女性達は嬉しそうに、赤龍と握手を交わした。

「嘘、信じられない…。赤龍さんが握手なんて…」

赤龍は、あまり他人と関わろうとしなかった。
町の人との会話もヒロインが殆どしており、彼は何も言わず立っているだけだった。
そんな彼が、今町の人と握手をしている。

「あの、お名前伺ってもいいですか?」
「赤龍だが」
「赤龍さん、素敵なお名前…」

女性2人はうっとりして、赤龍を見つめている。
赤龍の変わり様に、ヒロインはただ驚くしかない。

「聞いてもいいか?氷の洞窟に魔物はいるのか?」
「氷の洞窟ですか?はい、あそこにお宝があるってこの町では言われてて、取りに行く人が後を絶たないんですけど…」
「魔物が強くて、皆引き返してきちゃうって話です」
「そうか。貴重な話が聞けた、ありがとう」

赤龍が笑顔を浮かべ礼を言うと、女性2人の顔が真っ赤になっていた。

「赤龍さんがお礼を言うなんて…しかも、あ、あんな私にも見せた事がない笑顔で…」

ヒロインは、赤龍が他の人と打ち解けているのが嬉しい反面、少し嫉妬も浮かべてしまっていた。

「きゃ、そ、そんな!」
「赤龍様にお礼を言われるなんて…ど、どうしよう!」

女性達は、顔を真っ赤にしながら喜んでいる。
彼女達も自分と同じ、赤龍に惹かれている事に、ヒロインは複雑な心境だった。
そして、その後も赤龍は女性達から声を掛けられ、握手を求められればそれに応じていった。
1人、後ろで立ちすくむヒロインはただ黙ってそれを見ているしかなかった。

(何よ…赤龍さんは。あんな嬉しそうに応じちゃってさ。全く…)

面白くなかったが、恋人でもなくただの下僕の自分が、口出しなど出来るはずが無い。


宿の部屋に入った頃には、すっかり日も暮れて暗くなっていた。
1番良い部屋だと言う団長の言葉通り、広く落ち着いた家具が並ぶ綺麗な部屋だった。

「凄い広い、こんな部屋初めて…」

ヒロインが部屋を見渡し感嘆の声を上げていると、赤龍は1つしかない、大きなダブルベッドの上に横になっていた。

「…疲れた、俺は先に寝る」
「え、ちょ、ちょっと赤龍さん?!」

ヒロインがそう言っても、赤龍は直ぐに寝息を立ててしまっていた。

「ベッド1つしかないのに…下僕の私がそこで寝たら駄目だよね?少し話もしたかったのに…」

ヒロインははあと溜め息を吐くと、部屋にあるテラスへと出てみる。
そこからは、町全体を見渡す事が出来た。
雪が降りしきり、白い町は夜になると幻想的な景色を見せてくれていた。

「綺麗…寒いけど、雪っていいなぁ…」

自分の村は、雪など滅多に降らないので、幻想的なこの景色を見れた事に、ヒロインは心から感動していた。

「こんな綺麗な景色見てたら、自分のこの嫌な気持ちが馬鹿らしくなってきちゃった」

赤龍と楽しそうに話していた町の女性達に、ヒロインは嫉妬してしまっていたが、この景色を見ているうちに、心が洗い流されていく様な気がしていた。

「…あれ?」

ヒロインは、町の噴水の所に見覚えのある姿を見つけた。
白い雪と夜の灰色の景色の中、赤色の髪は目立ち、ヒロインの目に留まっていた。

「え…あれは青龍?!」

間違いなく、それは青龍であった。
ヒロインは赤龍に言おうか迷ったが、彼はぐっすり眠っている。

「赤龍さんがまた倒れたら嫌だし…。1人で行ってこよう」

ヒロインは背にある剣を確認すると、部屋をそっと後にする。


夜の町には、窓に灯りが幻想的に篭っていたが、人通りは殆ど無かった。
そんな中を歩いていくと、ヒロインは窓から見た噴水の所に付いていた。

「確かここら辺だったよね…」

キョロキョロと周りを見ているが、赤い髪の青年は何処にもいない。

「見間違いだったのかなぁ…」
「俺に何か用か、女」

背後に突然上がる声、ヒロインは思わず剣を取り出し構えていた。

「青龍…やっぱり貴方だったのね!」
「ふん、威勢の良い声だ。赤龍を無事助けられた様だな、よくあいつを倒せたものだ」
「貴方が修行してくれたお陰よ」

ヒロインは、皮肉を込めてたっぷりと返してやる。
が、青龍は物応じず低い声で笑う。

「くく、気が強い女だ」
「女じゃない、ヒロインよ」
「ヒロインか、覚えておこう。で、何故俺の所に来た?殺されに来たのか?」
「…貴方は、何故魔王を復活させようとするの?」
「この世界をこの俺が支配する為だ」

ヒロインの問いに、青龍はあっさりとそう答えた。

「人間どもを征服し、この俺が支配する。くく、良い話だろう?」
「支配されたって、貴方に従う人なんていないわ」
「だからこそ魔王を復活させる。奴の力を見せつけ、この俺が自在に操れば抵抗する者もいなくなる。ヒロインよ、貴様も嫌でもこの俺に従う様になるだろう、くくく」

残酷な事を平気で言い放つ青龍に、ヒロインはカアっと頭に血が上ってしまっていた。

「そんな事…絶対させない!はーっ!!」

ヒロインは青龍に斬りかかったが、スッと彼は目の前から消えていた。

「消えた…?!きゃっ!」
「馬鹿が、この俺に勝てると思ったのか?」

青龍はヒロインを後ろから抱き締める様に捕まえると、彼女の剣を地面に投げ捨てた。

「このまま俺が火の魔法を放てば貴様は死ぬ。さあ、どうする?」
「く…やるならやりなさいよ!赤龍さんがきっと、貴方を止めて魔王を復活なんてさせないから!」
「…黙れ!」
「!」

青龍が耳元でそう言うと、彼は両手でヒロインの乳房を服の上からぎゅっと掴んできた。

「な、何するのよ!」
「貴様を犯してから殺しても遅くはない。赤龍の大事な貴様を、あいつから奪ってやる。くくく…」

青龍の乳房を掴んだ手が動き、ぐにゅぐにゅと揉み始めだした。

「や…っ!赤龍さんは私の事なんか…何とも思ってないわ…!」
「あいつは、何とも思わない奴を側に置いたりなどしない。貴様が余程大事なんだろう」
「そんな…事、あり得な…ぁん!」

青龍の乳房を揉む手つきが、強弱をつけながら円を描く様に動いていた。

「赤龍の大事な貴様を奪い、そして奴をどん底に落としてから始末する。くく…良い計画だ」
「っ…最低よ!あんたは…最低…!」
「何度でも言え、くくく」

青龍はそう低く笑うと、ヒロインの耳に舌を這わす。

「や…っ!」

ヒロインの肌に、ゾクッと鳥肌が立つ。
そして、青龍の乳房を揉む指先が、服の上からでも尖っているのが分かる突起に触れ、それを擦りながら刺激していく。

「ゃ…あ、ぁ…っ」

乳首の刺激に身体に今度はピクッと快感が走り、声を漏らしてしまう。

「この突起が良い様だな」

青龍は耳を舐め囁きながら、服ごとその突起を摘む。

「ぁん!や…ぁっ」

ヒロインの漏らす吐息は、空気に触れ白くなっていた。

「そうだ、抵抗しても貴様が俺に勝つ事は不可能だ。大人しくしていれば、快感が貴様を支配するだろう…くく」

青龍の手が一旦乳房から離れると、服の裾を掴み上へと上がっていく。
首元で服が止まると、露わになった乳房がぷるんと揺れ飛び出す。
冷たい空気が肌に触れ、思わずビクッと身体を震わせる。

「やあ…っ!」
「見事な胸だ。それだけは褒めてやろう…」

青龍が、直に乳房を包み込むと、弾力を確かめる様に指を食い込ませながら揉み始めていく。
直に触れられると、嫌なはずなのに身体は青龍に反応し快感を起こさせていた。

「ん…ぁ…ぁ、ん…」

目を瞑り、ヒロインは唇を噛みしめる。
抵抗しても勝てない、一層殺してほしいとも思うが、やはり、赤龍とまだ離れたくないという思いがヒロインの中にあり、ただひたすら耐える事を選んでいた。

「この豊かな胸を、赤龍は触れていないというのか?あいつも馬鹿だな…」

青龍はヒロインにそう囁きながら、乳房を下から上へと持ち上げ、そのまま捏ねる様に乳房を包み込む。

「は…ぁ…あ…」

我慢していても、吐息が漏れ息を白くさせている。

「我慢する事はない、この俺に貴様の声を聞かせろ…」

青龍の人差し指の指先が、硬くピンっと存在を強調する突起に触れると、そのまま左右に突起を根元から倒す様に触れた。
その瞬間、ヒロインを思わず首を反らし喘いでしまった。

「ああんっ!あぁ…っ」
「っ!!」

ヒロインの声を聞き、青龍は思わず頬を染め彼女から手を離していた。

「はあ…っ…」
「ち…貴様は…何処までこの俺を…」
「え……」
「赤龍に言っておけ、氷の宝珠はこの俺が頂くとな」

そう吐き捨てると、青龍はスッと姿を消した。
残されたヒロインは、火照った身体をぶるっと震わせた。

「寒…っ。…どうして青龍…また私を見逃したの…?」

2回も敵である自分を逃していた。
ヒロインは考えようとしたが、幾ら考えてもその答えは分からない。

「寒いしもう戻ろう…さっき言ってた、氷の宝珠…明日取りに行かなきゃだもんね…」

ヒロインは、服を直すと急いで宿へと戻っていった。



宿の部屋のドアを開けると、寝ていた筈の赤龍がそこに立っていた。

「わっ!び、びっくりした…赤龍さん起きていたんですね」
「…何処に行っていた」

そう言った赤龍の顔は何時もより厳しく、低い声だった。

「眠れなくて外に散歩に行ってたんですよ」
「…下僕が主人に嘘をつくのか」
「え…きゃ!」

赤龍はヒロインを壁に押し付けると、顔の横に両手を付き、彼女の逃げ場を失くしていた。
間近に赤龍の顔が迫り、ヒロインは思わず頬を染めていた。

「赤龍さん…?」
「…青龍と会っていたな」
「え…っ」

何故ばれたのだろう、ヒロインは何も言えなかった。

「奴は気配で分かる、奴も俺の気配が分かる。…何故青龍と会っていた?」
「あの…青龍に会って…それで…」
「…触れられたのか?こういう風に」

ヒロインの顔の横にあった赤龍の片手が、ヒロインの左の乳房をぎゅっと掴んだ。

「!赤龍さん、や、やだ…」

突然の赤龍の行動に、ヒロインは困惑してしまっていた。

「青龍にされても嫌がらなかった、違うか?」
「違うよ赤龍さん!抵抗したけど、青龍は強くて勝てなくて…」
「だから、黙って触らせていたと」

赤龍の乳房を掴んだ手が、ぐにゅぐにゅと服に皺が出来るほど強く揉み始めていた。

「いた…っ、赤龍さん、痛い…っ!」

ヒロインが訴えても、赤龍は止めてはくれない。
大好きな赤龍に触れられるのは本当に嬉しいし、望んでいた事だ。
だが、力任せの愛撫は痛いだけで嬉しいとは思えなかった。

「ヒロイン…2度と、2度と青龍に会うな。お前は俺のものだ。…奴になど渡さん…」
「え…っ」

赤龍の思わぬ言葉に、ヒロインは驚き彼を見つめる。
赤龍はヒロインの乳房から手を離すと、彼女を解放した。

「…明日の朝は早い、もう寝ろ」
「で、でも…ベッド1つしかないですし…」
「お前はベッドで寝ろ、俺はここで寝る」

そう言い、赤龍はソファに横になるとヒロインに背を向けてしまった。

「赤龍さん…。…ありがとう…」

ベッドを譲ってくれた赤龍にそう言うと、ヒロインはベッドに横になる。
青龍に触れられ、そして大好きな赤龍にも身体を触れられ、ヒロインの胸がドキドキとしていた。

(赤龍さん…どうして、私に触れてくれたの…?どうして、ベッド譲ってくれたの…?私、下僕じゃなくても…いいの…?)

思う事は一杯あったが、冷え切っていた身体を休ませる様に、ヒロインは直ぐに眠りについたのだったー。


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