「ねえ、かじゅま。あっつい!アイス買いに行こー?」
「おっ、おう、!」
6歳離れたあいと付き合い出してもう3ヶ月が経った。
まだ慣れない。
そもそも、初めて付き合うからどこからが慣れなのかがわかんねぇ。
「ねぇ、何味にするー?私は…うわっ、こんな味あったの?ちょ、悩むー」
あいは当然初めてなんかじゃなく、もう既に色々なことも済ましてるらしく、この前初めてキスした時も、緊張しすぎ、と笑われた。
「よし、チョコミントにしよ!期間限定だし。…一馬は?」
「……っあ、俺もそれ「一緒はつまんないからチョコチップね」
さっさとアイスを会計しに行くあい。
前に俺が払うと言ったら、中坊が何を言うか、とチョップを食らって以来、従うことにしてる。
「はい、持ってね。あっ、飲み物も買えば良かったかなー」
「麦茶、作り置きしといたからそれで良いだろ」
「あ、そっか。ありがとー」
さっと手を繋がれる。
なんていうか、男らしい。
おずおず手を伸ばすのは俺の方で、まるで女みたいだ。
ってか、全体的に俺が彼女みたいだ。
「夏休みさ、花火大会あるじゃん。あれ浴衣着て二人でいこーね」
「お、おう」
俺の彼女の紹介をさせて下さい
時より見せる可愛らしい行動を俺は全力で守りたいと思う。
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