「ここが」

江戸かァ・・・
笠をかぶり黒い布を体中に巻いた一人の少女は江戸の町を眺め呟く
声色や身長からさほど歳をとってないように感じられるが実際のところ顔も体も見えないのでわかりはしない

とりあえず住むところからだな、と心の中で呟くとそのまま今いた場所から飛び降りた

少女は街を歩きながら周りの様子を興味深そうに観察する

「やはり江戸というのは都会ですな」

少し笠をあげ微笑む彼女の顔にはまだ少女らしいあどけなさが残っていた

「すいません」

道を歩く比較的優しそうな人を狙って声をかける

「ここ初めて来たんですけど、どこに行けばいいかとかわかりますか?」
「それなら真選組に行くといいですよ」
「真選組?」

ええ、と物腰柔らかく教えてくれる女の人にお礼を言って
真選組とやらを目指す



さて、私の第二の人生はここで歩むとしよう





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