「おはよう、棘田氏」
「っな、お前、ここ三年の教室…!」
「ん?それがどうかした?」
「…、………わざわざ何の用かな大和クン」
「プレゼントだよ。受け取ってくれ」
「…は?…え、なん…ハア?」
「今日はホラ、バレンタインデーだから」
「お、前…!出ろ!表出ろ!」
「外に出るのかい?」
「いいからちょっと来い!」
「…あ・の・なあ!ここ学校だぞ?バカか?しかも教室で!お前はバカなのか?」
「ん、ああ…人目がある場所はダメってことかな?それは悪かったね」
「あーもういい加減アメリカ離れしろよ、ったく…!」
「じゃあ改めて。受け取ってくれるよね?」
「…どんだけキザなんだよお前…何で花?」
「はは、これもアメリカでの名残かな。あっちでは女性から男性へ、なんて決められていないし、花束をプレゼントっていうのも割と多いんだ。まあ、花束だとちょっと邪魔かと思って一輪だけにしたんだけど」
「で、バラかよ」
「ベタだけどね。君に似合うから」
「…まあ…しょうがねえからもらってやるよ…」
三年生って三学期殆ど登校しないよね…
20140211