窓から光が満遍なく溢れ、朝だということを全面に知らせる。カーテンを揺らす風は程よく涼しく、気持ちがいい。窓辺に佇むその後ろ姿は光に包まれていた。
透き通った白銀色の髪がそよそよと流れ、柔らかく。
「(消えそう)」
くるりと振り返り、その唇は「今日は天気がいいですね」とよく通る音を零す。彼はふっと息を吐いた。
「(なんて言ったらカッコ悪い、か)」
心内で呟いた言葉に苦笑しつつ、キッドは「そうだねえ」と返事をした。
りっくんの髪って地毛だよね?ね?
20130403
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