「ウラヌスちゃんさ、コートばっかり着てるよね?」 「それがなんだ」 「コート姿も可愛いけどさ、たまには違う格好もしてみない?」 「かわいいって、俺は男だとわかって言ってるのか」 「え」 「おい」 「だって、…それ女物じゃん。なんで着てるの?」 「え」 「もしかして分からずに着てたの?」 「店員にコートを見繕ってくれと頼んだらこれが出てきた。まさか、女物だったとは」 「……」 「ふざけてたのかあの店員。今度あったら氷漬けにしてやる」 「いや、ウラヌスちゃんを女の子と間違えたんだと思うよ」 「嘘だ」 「ウラヌスちゃんかわいいもん」 「ウラヌスちゃんって言うな」 「……(ウラヌス、やっぱり男なんだ。初恋の失恋の理由が相手は女の子だったから、なんてことにならなくてよかった)」 「……(俺がよく見知らぬ男に話しかけられるのは俺が女物の服着てるからか、やっとわかった。あと、アンタに男として見られない理由も)」
「「はあ…」」
服装って大事だよね
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