高い本棚が立ち並ぶ図書室。入って一番奥、左の薄い扉を開けると小さな資料室がある。
滅多に人が訪れない、そんな場所に少女が何故いるか…簡単なことだ。後ろで揺れている男に連れ込まれたから。
「も、無理…です」
「イきそう?」
耳元でそんなことを言われてゾクリとする。
下腹部に力が入って、中にいる彼の存在をより確かに感じてしまった。
最初は抵抗していた春歌も、行為が終盤の今はすっかり手懐けられたいい子に仕上がった。
だからレンの問いにも素直に首を縦に降って答えてしまう。
それを確認したであろう彼はどんな顔をしているだろう。上半身を机に預けてしまった春歌から彼の表情は窺えない。
ただ、彼は艶やかに笑っている。
男にしては美しすぎるくらいに。
「おねだり、してみるかい?」
抉るような動きが止まって困惑。
「でき、ません…」
「出来るだろ。ほら、早く」
俺も限界だから。
カプリと耳があたたかい赤に包まれる。
下で繋がるところと同じような音がダイレクトに伝わって。
「レンさん…お願い」
もっと追求されるかと思ったが、そのたった一言で机が一気に軋んだ。
春歌もレンも。
息も、声も、音も荒い。
一気に呑み込み呑み込まれ、
あっさりと、奥深い
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