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〜秋羅&櫂〜(1/1)



『恋ミュ』南波櫂&
    『芸恋』井上秋羅





 「それでは、まずはご挨拶から。こうしてお話するのは初めてですよね?トロイメライのベース担当の南波です。井上さん、今日はよろしくお願いします♪」(←極上スマイル0円)




 「‥‥なーんか、ソツのないセリフだな。まあいいか、それから俺の事は秋羅でかまわないよ」(感情の読めない笑み)




 「そうですか?ありがとうございます。それでは時間もない事ですし、早速進めましょうか。まずはファンの方からこんなメールをいただいたんですが‥‥」(サラリと受け流し)




 「‥‥‥‥‥‥君ってさ」




 「はい?」




 「腹に一物抱えてるタイプだろ?」(人の悪い笑み)




 「‥‥おや、どうしたんでしょう?マイクの調子が悪いみたいですね‥‥しばらくお待ち下さい♪」(ニッコリ笑ってマイクのスイッチを切る)




 「図星か‥‥どうやら南波くんとは気が合いそうだね」(まったく動じない)




 「そうですね。確かにこの業界は人がいいだけではやっていけませんからねぇ」(一般論的な受け答え)




 「仕事だけじゃないだろう?」(いきなり核心)




 「‥‥どういう事ですか?」(あくまで笑顔)




 「別にたいした事じゃないんだけどね‥‥ウチの歌姫が、君のトコの『ボーカル』と仲が良くて」(不自然に強調)




 「ああ、彼女ですか。この間も二人でスイーツを食べに行ってましたよね‥‥その時は自分が車で迎えに行ったんですよ」(鮮やかにフェイント)




 「へえ‥‥あの二人だと、さぞかし賑やかだったろう?」(ニッコリ)




 「ええ、二人を家まで送る間も楽しそうにイロイロおしゃべりしてましたよ」(爆弾投下)




 「なっ‥‥‥アイツそんな事ひとことも‥‥」(ついつい動揺)




 「あれ、どうかしました?」(確信犯♪)




 「いや、『ウチの歌姫』が世話になったみたいだね」(あくまでも)




 「気にしないで下さいよ『おしゃべり』に夢中になっていて何かあったら、それこそ大変ですから」(またしても)




 「そうだな。今度よく言っとくよ」(余裕の笑み)



櫂 「ウチの『ボーカル』にも、もう一度言っておきますよ」(すでに実践済み)


櫂&秋
 [‥‥‥‥‥‥‥まったく、今夜はお仕置き決定だな。無防備すぎるのにも困ったもんだ‥‥明日はオフのはずだし、かまわない、よな?](←)





Fin.
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