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夜の太陽
「わ、っ……」
後ろから抱きしめて、立向居の首筋に顔を埋める。
恥ずかしそうに体を揺するのを無視して、そのままグリグリと頭を擦り付けると、観念したのか大人しくなった。
すぅ、と胸いっぱいに吸い込む。
1日干した布団というか、晴れた日の気配というか。
太陽のにおいがする。
今日は天気が良かったし、ずっと外で練習してたからかな。
「はー……やっぱりいいな」
この上なく癒やされる、立向居の太陽の香り。
「つ、綱海さん……っ」
「もう少し」
今日も俺は夜に太陽を浴びる。
了