冬様 藍裏夢
「声…おっきいよ。」


「ひぁぁ、藍ちゃん…やめっ…」



扉に腕をついてお尻を突きだす様な恰好で、私は羞恥に耐えていた。
付きだしたお尻に纏うものはなく、スカートは捲られ、下着は床に落ちていた。グチュグチュと耳を犯す淫音は藍ちゃんが私の中を刺激している所為。

太ももにまで垂れた体液が空調にさらされてヒンヤリとするのに、藍ちゃんが弄ぶ私の秘部は熱を増すばかりだった。

耐えられず声が漏れると藍ちゃんは後ろから更に奥へと反り立った自らの肉棒を打ち付ける。



「はぁ…く…無理。」


「そんな…っあぁ、んぁあ!」




藍ちゃんが急に私に覆いかぶさり腰を抱え込むと、するりと腕を伸ばしてむき出しになった秘芽を弄りだした。
そして耳元で「好きな癖に。たまにはこーゆうのも、はぁ…いいかもね…」と艶の混ざる声色でまた私を犯すのだった。





メンテナンスの日。

いつもならば藍ちゃん一人で出かけていくのだが、今日は締切の近い楽曲の追い込み作業のため少しの時間でもと付き添っていた。


藍ちゃんから生まれた感情を解析してシステムに問題がないかプログラミング確認作業中、藍ちゃんは私をラボにある一室へ私を招き入れた。


その部屋は2畳ほどの物置化されたような部屋で、古い資料ファイルやパソコンが詰め込まれていた。
扉が閉まると藍ちゃんは私を抱きしめて首筋に唇を落としてそのまま鎖骨をなぞった。

ピクリと反応すると藍ちゃんの行動は徐々にエスカレートしていき、今に至る。



「…だめ、動いちゃだめ…や、やぁ」


「そのヤラシイ声…博士に聞かせる気?」


前には扉、後ろには藍ちゃん…挟まれたまま壁にグイグイと追いつめるように中を突き上げられ、足に力が入らない。
中を杭で打ち付けられるみたいでただでさえ力の入らない足はつま先で弱々しく身体を支える。自分の身体はほぼ前にある冷たいドアが支えていた。

ドアの隙間から向こう側がかすかに見えて、この空間が2人きりのものではないということを痛感する。藍ちゃんの言う通りこの淫らな事情が漏れ聞こえて醜態をさらす危険があると思い知る。

もうやめて、と躰を捩って藍ちゃんを見やると、熱い吐息と視線が私の瞳いっぱいに広がった。

何とか声を抑えながら首を横に振って訴えると藍ちゃんは薄く笑った。




「ふぅ…ん…んぁ」


「ふふ…ねぇ、ナマエの顔すっごく厭らしいよ、その顔…好き。」


「も…藍ちゃ…ひぅ…」






藍ちゃんがより深くを突き上げて速さを増す。こんな場所で…と思っても、躰はもっともっとと藍ちゃんを受け入れて自らも絶頂に達しそうだった。

「いきそ…」と切なげにつぶやいた藍ちゃんは、私の片足を持ち上げて尻肉を割ると更に膣の奥へと打ち付けた。




「ん、一緒がいいっ…」


「いいよ。」




イくときはいつも藍ちゃんの手を握っていたくて、こんな状況でも無意識のうちに藍ちゃんの手首を掴んでいた。すると私の腰を掴んでいた藍ちゃんが私の手を握り返し、2、3度強く、深く打ち付けた。




「っふぁあああっ」


「くっ…ぁ」



お互いの息を整えて、まだ服も着ないまま抱き合っていた。
しばらく人の入った形跡もなさそうな無機質な部屋は2人の大切な世界へと変わっていた。





『おーい、藍〜、名前君〜』


「博士の声がする…」




遠くから博士が私達を呼ぶ声が聞こえた。
せっかくの2人きりの甘い時間だったはずが一気に現実に戻されたのだった。



「もう、せっかくの時間なのに、台無し。ねぇ、家に帰ったらもっとしよ?ね?」


「…どうしたの?」




あ、藍ちゃんが積極的に誘っている!!!いつもベタベタしてウザがられているからまさかこんなことを言われるなんて驚いて質問に質問で返してしまった。





「何が。」


「いや、何か藍ちゃん甘えん坊さん。博士ってば、何かしたのかなぁ。」


「…僕の感情の一種なんだけど。…何かムカツク。」


「ご、ごめん!!」



ご機嫌斜めった!!!
藍ちゃんにこんな感情が生まれたなんて何だかとても嬉しい。だけど博士が博士なだけに何か変なことでもしたんじゃないかと怪しんでしまった。



「いいよ。だけど…」


「だけど?」


「またここで襲うから。容赦しないから。」


「だからごめんってばーーーーーーーーーーー!!!」







(博士、ここでフル充電して帰るよ。)
(え?藍、どうしたんだよ。いつも家に帰ってやってるじゃないか。)
(帰ったらナマエをお仕置きしなくちゃいけないんだよ。)
(ふーん…って、えぇ!!?あ、藍!?)
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