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ここにいると家族の事なんて忘れてしまいそうだ。けれど貴女は弟だと私を拒否する。
こんなにも求めているのに。
HAYATOの歌はどれだけの人に勇気や希望を与えることができたのだろうか。バラエティーやドラマで活躍するピエロのような私の心はどれだけ楽しんでいたのだろうか。
そんな時、色めきだつライブ会場で一際目立つのえるの姿を見つけた。微動だにせず、じっとこちらを見ているが、その視線は熱く、何かを秘めているものだった。だから出待ちのファンの中でも貴女を探していた。
ファンレターを渡されて、すぐに中身を見ると、そこには早乙女学園を受験して、作曲家になってHAYATOに曲を作りたい、聴いた皆もHAYATOも心から楽しんでキラキラできる曲を作りたい、という内容と頑張ってください、HAYATOも、HAYATOの歌声も大好きなファンよりと書かれていたのだった。
そんな時、早乙女さんから声を掛けられた。一ノ瀬トキヤとしてアイドルを目指さないかと…自分の歌を自分のままで歌いたい、そしてまた彼女に会って、彼女の曲を聞いてみたい、そう思ったのだ。
「あ…ん、トキヤ…」
「すみません…」
「え?…ひぁ…あ…」
罪悪感もあった…けれど、それ以上にのえるを自分のものにしたいという欲望が強かった。
Tシャツを捲り上げ、下着をずらしてやわらかな膨らみを揉みしだく。ツンと主張した頂きを指の間で摘みながら揉むとビクビクと体を震わせているのえる。
「少しだけのつもりでしたが…貴女のそんな顔…声が…私を狂わせるんですよ。」
「っぁあ…あ、あん…何、で…んぁあ」
どれだけ繋がっているのだろうか。私のモノを飲み込んで離そうとしないのえるのそこからはグチュグチュと水気を増して何度絶頂へ達したかわからないくらいだった。
グチャグチャになったのえるの頬に優しく触れるとギュッと目を瞑っていたのえるが目を空けて私を見上げた。
「…やはり、あのバラードがいいです。」
「あ、ん…」
「明日、仕事は午前中だけなので…はっ…放課後一緒に曲を作りましょう。」
「ん…トキヤ…はぁ、んぁ…」
ゆっくりと腰を打ち付けると奥にコツリと子宮が当たる。すると中をキューキューと締め付けられる。気持ちがよくてイってしまいそうになるのを我慢するが、のえるはもう限界が近いのか私の名前を切なげに呼ぶのだった。
「のえるの…ピアノをメインにしたいんです。…いいですか?」
「うん…もう、今その話…やめ…」
「ふふ」
「何か楽しそう…」
「えぇ、とても。」
急に腰を持ち上げるとのえるはビックリしたように大きな目を更に丸くしてこちらを見た。今までと擦れる位置が違うのか、ゆるゆると動かし始めると一層身体を揺らして敏感に反応する。
そして、ガツガツと腰を打ち付けてまもなく、互いに果てた。
事情のあと、お互いに何もしゃべらずただボーっと部屋を眺めていた。ふと目に入った時計はすでに深夜2時すぎ…それをみて私は身体を起こし身なりを整え始めた。
それを見たのえるも気怠そうに身体を起こして服を着だした。
「帰りますね。」
のえるの顔も見ずにその場を去ろうとした。今、自分がどんな表情でいるのかわからない。すると、グイッとシャツの袖を掴まれて「明日の放課後、レコーディング室か練習室どっちか空いてたら予約取っておくから。」とすがる様な…困ったような…切なそうな…何とも言えないのえるの顔を私の瞳が捕えた。
気付いた時にはのえるをギュッと強く抱きしめていた。