アナタの虜
放課後、2人との約束を果たしに男子寮へやって来た。


「なっちゃ〜ん。翔ちゃ〜ん。お邪魔しまぁす」


シ〜〜〜ン・・・


「あれ?誰もいない…?折角新曲出来たからいち早く聞いてもらおうと思ったのになぁ〜」


ふぅ、ため息混じりにかなりデカイ独り言を喋っていると後ろから声をかけられた。


「・・・なんだ名前かよ。」

「・・・!?!?!?」


砂月?!


「ちょっっっ!!服!!服着なさいよ!!」

「あ"?お前が勝手に入って来たんだろうが。」


一人で焦る私を見て不機嫌な砂月は上半身裸、下半身は腰巻きタオルで、その綺麗でフワフワの髪の毛からはまだ拭き取り切れていない滴がポタっと落ちて何ともセクシー。

私がそんな事を考えていると此方を見て砂月がニヤリと笑った。


「つーか、お前さ、俺の裸みてエロい妄想しただろ?」

「し、してませんけど!!」

「じゃぁ何でこんなに顔真っ赤にしてるのか、教えろよ」


不意に近づきソファに居た私を更に追い詰めた。
するとそのまま私の顔を霞め、首筋へ向かい耳を舐めあげる。


「っ…!!さっちゃん!!」

「何だ」

「やめて・・・よ」

「やだ」


ずっと拒否してるのに、流されては耳から首筋を業とリップ音を聴かせるように愛撫する砂月。空いた片方の手は制服の間から滑り込ませて胸の頂きたいを弄っている。


「ぁ、本当に、やめて…何で・・・こんな」

「何でか?お前がしたそうな顔してるから。」

「違っ・・・ひぁ!!」


否定した刹那、キュっと頂をつねられてピクンと体が反応する。


「ほらじゃぁ何でこんなに乳首立たせてるんだよ。ピクピクして気持ちよさそうにしてるし…」

「やぁ!!あ、いやぁ…ん、あ…」


爪で引っ掻いたり、優しく転がしたり、つねってみたり…
しばらく続いているその愛撫で私は軽くイッてしまいそうな感覚になる。

「いい声…やらしい。」


砂月の意地悪にハッとして恥ずかしくなり、自ら両手で口を押さえた。


「ふぅぅ」

「チッ・・・つまんねぇ事してると縛り上げるぞ」


それをみた砂月は上から威圧するように私を見つめ、制服のリボンで私の腕を後ろ手に縛り始めた。


「・・・いやぁ!!」

「いい眺め♪」

「・・・おろして、さっちゃん。お願い」


私は砂月によって、ソファからテーブル椅子へと抱き抱えられた。
手はそのまま後ろ手、足はその椅子のひじ掛けにぱっくりと開かされている。

羞恥心と不安と恐怖と・・・それから期待。

私の思考回路はパニックだった。


「やだね。ほら、触ってないのにここグチョグチョ。こうされるのが好きなんだな、変態」


砂月が私を罵る。


「違う・・・」

「違うのか?」


不意に開かされた足の間からに手を入れられ、下着をずらされて直接的に刺激を与えられた。


「ひぁぁ…あん、あ、あぁ…ふぁ…」


私・・・こんなにも濡れてる。恥ずかしい〜…


「音すごいな。」

「いやぁ…ぁ…んぁぁ…」

「ほら、自分の愛液の味はどうだ?」

「ふぁ…んぐっ」


ぐちょぐちょに掻き回していた指を口に入れられた。
変な味・・・しょっぱい様な甘いような、不思議な味。美味しいと言える代物では決してない。


しかしその行為事態が私をまた興奮させるスパイスだった。


「名前の事好きだけど、その顔は中でも更に好きだぜ。」

「な…!!またそんなこと言って!ウソつき・・・」


さっちゃんがワタシを好き・・・??

そんなことない。
いつも私だけ置いてきぼり、心も身体も全部。


「ウソじゃない…つか、何で泣くんだよ、バーカ」

「だってさっちゃんが意地悪ばっかりするから!!」

「・・・優しくすればいいのか?」


流れた涙を砂月の長くて綺麗な指で拭って、目尻にキスを落とす砂月。


「えーと…」


そんな風に優しくされたことがなかったためか、反応に困っていると砂月がまたいつもの調子で喋り始めた。


「じゃぁ意地悪されて泣いたのか、それとも好きだって言われて嬉し泣きだったのか、どっちだ」

「そーゆうのが意地悪。」


知ってる癖に。


「言わせたいんだよ、お前の口から。」

「さっちゃんが私の事、好きって・・・言ってくれたから」

「いつも言ってんだろうが」

「言ってないもん!!」


バターン!!!!


パタパタパタパタパタパタ


「おい砂月ぃぃぃ!!

眼鏡買ってきてや っ た ん だ か ら 着 け r・・・」


翔ちゃん!!!?って言うか私の格好ぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!


「ぎやぁぁぁぁぁぁぁ!!んぐ…むご・・・」


いつのまにか砂月のタオルで見えないようにはなって居たけれど、状況的に見てやはり恥ずかしい…
思わず叫ぶと砂月の手で口を塞がれた。


「悪いなチビ、今取り込み中。

しかも愛の告白中・・・邪魔」


バタン!!
真っ赤になったり真っ青になったりと翔ちゃんの顔色がコロコロ変わる中、翔ちゃんは急ぎ足で部屋を後にした。


「ちょ、翔ちゃん眼鏡は置いてけぇぇぇ!!」

「おい、続きするぞ…名前」


ベットに下ろされ優しいキス。それから徐徐に貪る様などちらの唾液かもわからないような激しいキスの嵐。
翔ちゃんに何と説明すべきか…悩みたいがそんな暇もなく砂月の意地悪な愛情表現にどっぷり浸る私なのだった。




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