05-04


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◎8通目のメール


6月×日(月) 綱吉君のクラスに獄寺隼人が転校してきたようです。下校の際に因縁をつけられているのを確認しました。心配です。

6月×日(火) 獄寺は綱吉君のことを大層気にしている様子です。つっかかってはいますが、根は悪い子ではないように思いました。

6月×日(水) 綱吉君は怖がりつつも獄寺と交流が続いているようです。優しい子ですね。

6月×日(木) 昨日の放課後に何かあったようで、獄寺が手のひらを返したように綱吉君に懐いています。綱吉君の器の大きさが成したのでしょうか?私は所用があってその場で何が起こったか確認できていませんが、とにかくよかったです。

6月×日(金) 獄寺が綱吉君と一緒に帰っている様子を確認しました。身の回りは少し安全になったのでしょうか。




◎家光からの返信

綱吉のこともいいが、お前の近況も少し交えてほしい。
ちゃんとやれているか?心配だ。


◎美冬からの返信

最近は図書委員会の活動をしています。
図書室は最上階にあってグラウンドや通学路が見渡せるので、綱吉君の監視にはもってこいの場所です。
あと、部活動のマネージャーも始めました。といってもこちらは殆ど任務には差し支えないのでご安心ください。



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「はぁぁぁ!?美冬がマネージャー!?羨ましすぎかよ!!」
「落ち着けボス」

手にした紙をミシミシと握りしめ、ディーノは唇をかみしめた。
可愛い妹が、どこの馬の骨とも知れぬ部員達のマネージャー業をしているだなんて。
ディーノだって美冬から「おつかれさまです」なんてタオルを差し出されてみたかった。可愛い妹にそんなこと言われたら、リボーンに無理やり連れていかれたあの山籠りの修行だってあと3日は頑張れただろう。


羨ましい。
羨ましすぎる。
羨ましすぎて、羨ましいと口に出してしまった。


ロマーリオは横で完全に呆れていた。


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