短く切られた髪はちょうどいい柔らかさで、ついつい撫でてしまう。

「ん……」

くすぐったかったのか、もぞもぞと身を捩らせて身体を丸める神崎。
しかし起きる気配はなく未だ深い眠りの中だ。

(……かわいい)

普段の仏頂面も何もかも身を潜め、ただただあどけない寝顔を晒している。
抱き込むくせがあるのか、かけていたブランケットはくちゃくちゃに丸まって神崎の腕の中にあった。

(何だお前は、リスか)

いつもの神崎からは連想されない小動物が出てくることに、こいつの寝姿がどれほど可愛らしいものか察してもらいたい。
とにかく本当にかわいい。

(写メ撮ってやろ……)

思い立ったら即実行、携帯を取り出してすやすや気持ちよさそうに眠る愛くるしい神崎へと向ける。
とりあえず寝顔を一枚。
携帯特有のシャッター音が響いた。
その音が案外大きくて、また神崎が身動ぎしたから今度こそ起きるかと思ったがまったく杞憂に過ぎずホッとする。
起きるなら全部撮り終わってからにしてもらいたい。
そんな勝手な願いを込めたキスを額にそっと送って、俺はもう一度携帯のカメラを向けるのだった。

(これは待ち受け決定、)



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すっごい自分の願望がだだ漏れですね!!←
抱き枕的存在がないと寝つきが悪い神崎くんとかかわいくていいと思うんですがどーでしょうか^^^^




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