バッツ・クラウザーってやつ


*俺得妄想
*学パロ
*神々の戦いの記憶を持っている5710

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「バッツー、クラウドー!!」
「おー、ティーダおはよう」
「……おはよう」
「うっす!」

隣の茶髪で女顔に童顔の一つ下の幼なじみバッツ。
可愛い俺とバッツの後輩で三つ、四つ下の幼なじみのティーダ。
こいつらは俺の天使だ。まあ図で書くと
俺とティーダを天使と見てるバッツと、バッツとティーダが天使と見てる俺に、バッツと俺を天使と見てるティーダ。素晴らしい三角関係状態。
でもこう言う幼なじみとしてはかなりおかしい見方をしているが縁は容易くなど切れてなかった。それもそのはずで俺たち三人だけはこの世界というところで生きる前の記憶…………前世の記憶を請け負っていたのだ。
謎の大陸に知り合いなどはいない神々の戦いに故意で参加したものなど誰一人としていないし時には輪廻を諦め、欲望のままに、戦いをよく思わないやつもいれば興味を示さないやつなどがいた世界。

純粋な心の戦士を駒とする秩序の女神と呼ばれし女性、コスモス。
悪しき心の戦士を駒とする混沌の神と呼ばれしカオス。

この神々の戦いで多くの者を亡くしていた。記憶から抹消された仲間や敵。そして、敵になってしまった友人と同じカオスの駒として呼ばれたティーダとティナ。
ティナはケフカに操られ、ティーダは父、ジェクトに対する感情を悪用された。俺もティーダと同じ悪しき心を悪用されていた。
バッツは元々からずっと秩序だった。と言ってもそれを語りあったことがあり彼らしいとティーダと笑ってた日があった。
バッツのその純粋さに前向きなやつで明るく誰とでも親しみやすい性格がコスモスの戦士として戦っていた記憶が曖昧に残っていたと言っていたのだ。

「なあ、ティーダ」
「どうしたんスか?」
「あの繰り返される戦いの話だ。なんでだろうな、俺とティーダは感情を悪用されてカオスに入った」
「そうだよな。でも、バッツだけは純粋な心のままでコスモスの戦士だった。実に羨ましい話ッス!!俺なんてユウナと敵対してさもー、やになっちゃうッスよ!」
「そうだったな。俺もティファと敵対して苦しかった、悲しかった……これ以上の感情では言い表せないくらいに…………だ」

ティーダはやっぱりそうだよな!とか言って空を見上げた。すると、風が吹いた。

「これだ」
「…………は?」
「これッスよ!!クラウド!」
「これとはなんだ?」
「風ッスよ!!か・ぜ!!」

風…………?…………ああ、確かにバッツらしい。風のように自由な心。俺たちには羨ましい純粋なもの。自由な風、それが…………バッツ・クラウザーってやつだ。


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