夜は長い
最近、新が妙にエロい。技術的にとかそういうんじゃなくて視覚的に。痩せた腹とか首に流れる汗、とか。
誘ってるとしか思えない。そして可愛い。
今だって襟をばたばたさせてるから鎖骨が…って
「あーらたくん」
「なんですか変態優斗くん」
「…痕、消えかかってるな。付けなおそうか?」
「はあ?…ばか、捲るなっ」
見えたんだから見てもいいだろ。
鎖骨より少し下、心臓より上くらいに付けたしるしが消えかかっているという緊急事態。これは放っておけないから変態と言われたことに関してはスルーだ。
「虫よけなんだからちゃんとつけとかないと、な?」
「あほか!いらん!やめっ…昼間から盛ってんなよ!」
ぎゃあぎゃあと嫌がる新のシャツを捲ってがっちりホールド。よし、捕獲完了。
…うん、やっぱエロい。なんていうか究極。肌とか汗でしっとりしてるし。なんだこいつ、存在が卑猥だ。
「ばか!も、やだ!はなせ!見えるだろ!」
「なんだよ…見えなかったらいいのかよ?」
「…う、」
「…否定しないのな」
あ…首まで赤くなってる。下向いちゃって。ほんと可愛いな。
「わかった、じゃあ夜にする。どうせ今日泊まるだろ?」
「え…あ、おう」
「ん、よし」
お預けされた分覚悟しとけよ、っていう決め台詞はしまっておいた。
追記
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