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ルナミ絵SS2つです。

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「あら、ナミったら寝ちゃったみたいね。」


ロビンの声で振り向くと、さっきまで大口開けてケタケタ笑ってたナミがその場で床に転がってスースー眠りこけている。


「ナミがこんなに酔っぱらうなんて珍しいんじゃない?」


確かに、いつも機嫌良くなるぐらいまで飲むのは見たことあるけど、こんなグテングデンになるのはかなり珍しい。


二年ぶりだしな。


二年後に再会しよう。そう言い出したのは俺だ。
えらい長かったような、あっという間だったような、それでも確実に時間は過ぎた。

無事に一人も欠けることなく再会してまた冒険を始めた。
束の間の休息。こんな風に皆でメシ食ったりすんのは本当に久しぶりだ。


「相当、嬉しかったのね。」


そう言いながら、ロビンがナミのフワフワの髪の毛を撫でる。
そういや、久しぶりに会ったらナミの髪の毛が増えてて驚いたな。女になったみたいだ。

あー、元から女か。


「ねえ、ルフィ。ナミを部屋まで運んであげて。」

ふいに視線をあげたロビンが俺を見つけると、にっこり笑ってそう告げる。

「えー!何で俺が!めんどくせーよ。俺、まだ肉食ってるさいちゅ…」
「ダメよ。運んであげなさい。」
「う…。」


ぐっと喉に詰まりそうになった肉を何とか飲み込んで、立ち上がった。







ロビンのヤツ、たまに怖ぇんだよな。

さっさと戻って食わねぇと無くなっちまう。
ナミを起こさないようにゆっくり歩いてた足を少しだけ速めた。


「お前、酒臭ぇぞ。」

歩きながら腕の中のナミを見下ろすと、どんな夢見てんのか笑いながら眠ってる。




それにしても、コイツ何でこんな軽いんだ?中身ちゃんと入ってんのか?

女ってつくづく不思議な生き物だな。
細いし、弱そうだし、何かと大変そうだ。



そんなことを考えてるうちに女部屋に着いた。


起こさないように、そっとベッドに下ろす。


「…ん、んー…ルフィ?」

手を話した途端、ナミが目を覚ました。

と言ってもまだ酔っ払ってるみたいで目がトロンとしてる。


「寝ろ、酔っ払い。」
「うふふ、アンタが運んでくれたの?ありがと。」


首にナミが腕を巻き付けてきたかと思ったら、チュッていう音を立ててナミの口が俺のほっぺたにくっ付けられた。


「なんだ?」
「何だって、お礼よ。美女からのキ・ス。」
「変なやつだな、お前。」
「何よー。こんな可愛い子からキスされて嬉しくないのー?」


ナミのヤツ、呂律も回って無いし相当だな。
いつもなら、こんなこと絶対しないもんな。


キスは好きなヤツ同士がする大切なもんだ。
ガキの頃、マキノがそう言ってた。


そんなことをぼんやりと考えている間も、チュッ、チュッと、繰り返しまとわりついてくる。



「お前、いい加減、…に。」

ナミの顔の方を向いたのと、コイツがくっついてきたのが同じタイミングで口と口とがぶつかった。


「おっと。」


今のを確かめるように、自分の口に手を当てたナミがパチクリ、瞬きを一回。
その後、まぁいっかと呟いて、そのまま枕のある方に倒れ込んでスースー寝息を立て始めた。


「おい、まあいっかって何だ?おい寝るなよ。」
「んー…。」

三秒前まで起きてたのにどんなに揺さぶっても起きやしない。

まあいっかって、コイツは俺じゃなくても同じことするのか?
ゾロとかウソップとかサンジでも?
そう考えると何でかイラっとする。

「おい、他のヤツにはすんなよ。」
「ん…むぅ…」
「むうじゃなくて。わかったか?おいってば。」


ちっとも起きねぇ。

スヤスヤと眠るナミのほっぺたに、さっきのコイツの真似をしてそっと唇を寄せてみた。


何だこれ?
なんか、すっげぇドキドキすんな。











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