2019年04月：Kさん中心……と誰か
過去のコレの小話。
「本の通りに演技して、後はただ笑っていれば周りが喜ぶのですからラクなもんですねぇ」
人気俳優K・Lfがはにかみながら言う。
優しい笑顔とは裏腹に、言っていることはだいぶゲスい。
「僕、性格は悪いのですが顔だけはいいので、笑っているだけで周りが本当に良くしてくださるのですよぉ」
正直に言ってしまう辺りが逆に清々しい。
――『本の通りに演技して〜』と軽く言いますが、Kさんは結構演技派ですよね。
「そうですか？『叫べ』と書いてあるから叫んで『地面をのたうち回る』と書いてあるから、のたうち回ってるだけですよ？」
――あまり躊躇がないですよね。
「僕なんかに何かを躊躇する資格なんてないですよぉ。言われたままの事をやりますよ」
へにゃりと力なく笑うKさんを見て、とても前科持ちだとは思えない筆者。
――あと、あれだけの体当たり演技をされて……なんでもノーギャラだそうで。
「あぁ。僕は別にノーギャラで良かったのですが、友人……いえ、知人の人に『賃金はいただけ！』と怒られまして」
――友人、でいいじゃないですか(笑)。
「いやぁ。僕なんかがBさんをそのカテゴリーに入れていいものかわからなくて(苦笑)」
――他にも、ご友人のBさんにはよく怒られているそうで？
「飯を食え、風呂に入れ、寝ろ、と怒られてます(笑)」
――私生活は結構だらしないんですね？
「えぇ、死にたいですねぇ」
――……とても愛想良く応対してくださってますが、実はこのインタビューも『かったるい』と思ってますか？
「はい(笑)。とっとと終われよめんどくせーなー、って思ってますぅ」
とても素敵な笑顔で殺伐としたつれない本音、ありがとうございました！
