桜士郎の部屋に居座って3日目

ハルヒセンセ曰く、まだ直らないらしい。

いいんだけどね、楽しいから。



今日も平和に学園生活を送り、昼食タイム

いつも通り一樹と桜士郎に向かい合う様に誉と昼食を食べようとしていたら、タイミングよく、月子ちゃんと梓くんと翼ちゃんが来たから一緒に食べることになった。



「部屋…まだ直りませんね、咲星先輩」


「そうだね…」



月子ちゃんは大丈夫だろうか。

仮にも女の子が男子の部屋に寝泊まりしてるのだ。

あんなことや…こんなこと…まぁ、相手は錫也だから無いだろうけどさ。

お姉さんは心配だよ、うん。



「俺としてはまだ直って欲しくないんだけどなぁ〜。イチャイチャしたい!」


「「桜士郎」」



一樹と誉は桜士郎を睨みつけながら言う。

まぁ、自分の身のほうが危険だったということですね。

……何もされてませんからね!!



「かぜかぜも被害をうけてるのかー」


「大変そうですね…というか、よく許しましたよね、先生」


「そう思うよね、木ノ瀬くん。うん、すごく僕は共感するよ」



誉ちゃん…そんなにニッコニコでこっちを向かなくても…

私が悪かったんです!

けど、後悔はしてませんけどね!



「まぁ、誰の部屋がよかった、と言うのも無いんだけどな」


「「でしょ!!」」


「だが、桜士郎は危険過ぎるだろ」


「危険じゃない!
まだ何もされてないし…」


「まだ、だろ」



うっ………

反論できない…

私は言葉を詰まらせてると桜士郎が席を立ち、私に泣きついてきた。



「咲星、なんか言ってやってよー!」


「ごっ、ごめん」


「ぬははー!!
おーしろー振られたのだー!」


「ガーン…」


「違うよ!!
大好きだよ、愛してるから!!」


「ありがとう、咲星」



至近距離で!
真面目に!
桜士郎がありがとう、なんて言うから、
私は自分でもわかるくらいに真っ赤になった。



「あー、やだやだ」


「ほ、誉っ!」


「いいでしょー
咲星とイチャイチャするの」



誉はそう言った桜士郎に向かってにこっと微笑み、私の腕を引っ張った。

もちろん、私は誉の方に倒れる訳で。

それはいいが、私はその反動で椅子から落ちそうだよ。



「桜士郎、僕だって咲星とイチャイチャ出来るんだよ?
ね、咲星」


「ソウデスネー」


「ほらね」



私の頭をなでなでする誉は満足そうで。

なんの対抗心ですか。

ほら、桜士郎が震えてるよー。

梓くんなんて誉がいつもと違うからビックリして固まってる。



「誉ちゃー…ん」


「なんだい、桜士郎。落ち着かないみたいだけど」


「そりゃあ、落ち着かないよ!!」



それでも私を離さないのは対抗心なのか…



「桜士郎、男の嫉妬はみっともないぞ」


「そうだぞ、おーしろー」


「翼は会長にのってるだけだろ」


「ぬははー」



外野は楽しそうだけど、私はそれどころじゃないのよ?

桜士郎以外に抱きしめられることなんてなかなか無いから少し緊張してるし、後で桜士郎に何をされるか…

恐ろしや…



「……いいな」


「え?」


「ふふっ、なんでもないよ」



誉は笑うと離してくれた。

その瞬間、桜士郎が飛びついてきた。

私は笑いながら桜士郎を受け止めるけど、誉の言ったことが気になってしょうがなかった。














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