当たり前のように二人は
「今日もお二人さんは仲良しですねぇ」
「仲良しってか、イチャイチャしてるようにしか見えねぇよ…」
「ふふっ、そうですねぇ」
「シャイニング事務所所属なのにあんなことやるなんて、ホント怖いもの知らずだな」
俺達の視線の先には琉依とレンの姿がある。
琉依はST☆RISHの衣装担当。
今日は衣装合わせで来てるんだが…
「ふふっ、レンくん首元くすぐったい」
「レディ、シャンプー変えたのかい?
香りがいつもと違うけど」
「やっぱりレンくんは分かるんだ」
「レディの事はなんだってわかるのさ」
なんなんだあの会話…!!!!
あぁ、うぜぇ!
那月も那月でニコニコしながら見守ってんじゃねぇよ!!
「あ、翔ちゃん」
「…なんだよ」
「今、キスしてましたぁ。大胆ですねぇ」
「ぶっ!!!!!」
会・議・室!!!!!
ここは会議室だぁ!!!
他の奴らも何か言えよ!!
俺一人だけ恥ずかしいじゃねぇか!!
「レンくん…見られちゃうよ…」
「見せ付けてやればいいのさ。レディの可愛らしい姿を」
「いやぁ……っん」
「ん……」
甘ったるいってもんじゃねぇ…
誰かこの空気を破壊してくれよ…
「…………………」
「……………トキヤ?」
「…なんですか、翔」
「なにイライラしてんだ…?」
「私は平常ですよ?」
「いや、明らかにイライラしてんだろ!」
トキヤは眉間に皺をよせ、レンの方をガン見してる。
本当に気にしてないのは音也と那月くらいだ。
「レンくん、今日は仕事どれくらい掛かるの?」
「夕方まで。今日も来るかい?」
「うん!
レンくんのお部屋すっごく好きだから!」
「気に入ってくれているならよかった。」
………なんか聞こえた。
えっと……"部屋に来る"?
「今日も泊まっていい?」
「あぁ、構わないよ」
「ありがとう!
レンくん大好きっ!!」
当たり前のように二人は
(人目を気にせず甘い言葉を囁く)