msuネタ 周泰と嫁


オロチ2のネタ ヒロインの名前は○○表記してます。

「○○・・・・・服は・・・」

肩をさらけ出し、さらには腹や太ももまで大胆に露出された服装に、他の武将や兵士達への影響も十分に与えうる。
周泰は諌めるような声音で我が妻に問うた。彼女が熱さに弱いことは十分承知しているが、それでも人前でさらすものでもない。

「服なんてこれっきりよ! だって私家で休んでいる時にこの世界に連れ出されたんだもの! 御蔭様で変な輩に変な目で見られたわ」

ぷりぷりとした返答が帰ってくる。
仕方がないのは分かっていても、そのような格好、屋敷に家人がいるところでそのような格好をするものでもないだろう、と出かかった言葉を飲み込む。
周泰とて、分からんでもないのだが、つい理不尽な苛立ちを発してしまった。

「何よ、そもそもあんたがもっと早く私を助けに来てくれたら、良かったんじゃないの?
聞いたところによると、孫権サマを助けた後から随分経っているらしいじゃない。嫁を平気で放っておくなんてどうかしてるわよ。
それにね、私だってこんな状況下でこんな格好でいるなんて嫌(や)よ」

言いたいことだけを一方的に言葉にする○○であるが、正直この、無表情、寡黙な男に怒っても何の得にもならないことを理解していた。
そういう漢である。周泰は。
何を言われても、聞いてるのか聞いていないのか、否、恐らく適当に受け流しているその態度が気に食わないけれども、それでも何か言ってやらねば彼女の腹の虫が収まらない。

周泰はただぼんやりと自分の傍に愛している妻がいるだけで満足であるのだ。ただ、やはり夫婦の間の身長差によって、その激しい露出した衣服を着た嫁の胸の谷間が見える事に気になって仕方ないだけだった。
彼だとて男である。他の男へ己の愛する女のそのようなところを見られるのは不快でしかなく、それ故思うところがあるのであるが。
○○は○○で何やら相当機嫌が悪い様子で、久方ぶりの夫との再会を喜ぶこともなく、そっぽを向いて人の中に消えてしまった。

この二人の温度差が後に二人の仲を更に悪くなることを誰が予感したであろうか。それは○○一人である。



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何というか、我儘なヒロインです。甲斐姫やくのいちと仲良くなれそうな雰囲気ですね

20140826
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