「ったく、こっち(西京都)にきてすぐ総理誘拐ーだかなんか
 よくわかんないなー、そう思わない?」

ファルケは研究所を出たあとスマートフォンで神崎鷹廣と連絡をとっていた。
鷹廣は知らねえよと言わんばかりの声色でそうだねハイハイと返事を返す。


現在ビルの屋上にて本日の情報収集中。


いやいや、ビルの屋上で何ができるんだよって話なのだが、
どうやらファルケのバッグにはいくつかの懐中電話が入っているらしく
最近西京都に来たというのにたくさんの『お友達』と連絡を取り合っているようだ。

今は丁度誰からも連絡が来てないようだったので
ファルケは暇つぶしに鷹廣に電話をかけたのだ。

『電話じゃなくてメールでいいでしょ』
「いーじゃん、どうせアンタ暗号解かないで外行こうかなーどうしようかなーとか考えてたんでしょ」

ぐ、という声が聞こえる。どうやら図星のようだ。
神崎鷹廣という人間もどきは研究者なのでやはり研究が好きなのだが
それと同じく戦闘行為も好きな変わり者だ。

そんな彼は今回の荒神の総理が残した暗号はどうやら苦手意識があるのか
読んだには読んだがまあ気が向いたらやるよと言って特高の誘拐の実行犯らしき人物の
捜査をしていたのだ。

『……だからなに。研究所の中でずっと体動かしてないと体が鈍るからね』
「そんな怒るなって。そんな鷹廣ちゃんに体を動かく機会をあげよう!」

ちゃんってつけるなよ気持ち悪いときっと鷹廣は思いながら
その機会とやらが気になるようでなに、ぱっぱと教えてよと上機嫌に返事を待つ。

「特高のお友達から聞いたんだけど、稲宮苑芭?っていうあれだ、荒神日和の愛人いるだろ」
『……あのメガネのね』
「(メガネって)その稲宮サン?がどうやら街中ブラブラしているみたいでな、どうせなら運動してくれば?」
『へぇ、女だけど僕の運動の相手になれるの?』
「少なくともドキッ!恐怖の鬼ごっこ大会は開催できると思う」
『僕体力ないからそっこーぶっ倒れるんだけど』
「鬼ごっこじゃなくてもある程度はあばれられると思うよ」
『よしのった』

どんだけ鬼ごっこ大会嫌なんだよ、とファルケは心の中でつっこみながら
現在位置送るからがんばれーといって電話を切る。

(こっからじゃあ久しぶりに外出する鷹廣の姿見えないよなあ)

ファルケは大人しくビルから退散することを決めて次はなにをしようか考え始めた。



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ファルケは街中をブラブラしながら
たくさんの『お友達』と連絡を取って行動、
神崎鷹廣は稲宮苑芭さんを追うようです。


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