休憩室でゆっくりしていると、同じ課の若い男が入ってきた。
布津能人だ。布津は自販機で紙パックのジュースを選んで一度溜息をついた後
どうもといつものように近くのイスへと座った。

「はあ、荒神総理が拉致られましたか」
「そうみたいですねぇ、あ。休憩いってきます」
「布津さん、あなた今もですがさっきも休憩いってましたよねー、私ももっと休憩したいです」

はははじゃあ休憩すればいいじゃないですか、と言いながら
ジュースを飲み終えてゴミ箱へちゃんとゴミを捨ててから休憩室を出ていく布津を
見送れば畜生うらやましいと思いながらも
立ち上がり仕事場へ戻る。



仕事場へ戻ればいつもいる大ブリタニア帝国出身の魔女の姿が見えない。
知り合いと同じ苗字を持った双子の兄のほうに聞いてみれば知らないと。

(なあ狼稀)
(黙れよクソ神)
(あ?俺様なにもまだ言ってねェけど)
(どうせ去年の夏の時みたいに動き回りたいとかいうんじゃないの)
(バレてたか)

脳内でロキ会話するのもいつも通り。
そういえば夏には椿組に殴り込んだりして大変だったなあと
ぼんやりと思い浮かべれば狼稀先輩?と目の前の後輩に声をかけられる。

「こんなクソみたいに忙しい時になんで仕事放りだすんでしょうねえ」
「そうですね……人手が足りない時に限ってみなさんどこかに行かれてしまうみたいで」

本当に困りました、と後輩(もとい神崎祐人という)は
困った顔でとめていた仕事を再開する。

(祐人クンってのもなかなかにふつーに優秀って感じだよな?)
(だまらっしゃいクソ神。ってかアンタただ単にこの事件引っ掻き回したいだけでしょう)
(ハッ、バレてたか)
(クソ神、アンタと何年一緒にいるつもりだ)
(へーへー)

私も元の席について仕事を再開する。
そういえば、あの大ブリタニア帝国出身の魔女はそんなに外に出たがる魔女だっただろうか。

(……別に事件に関わっていようが関係のない話ですけど)
(あ?なにゴチャゴチャ考えてんだ)
(今のアンタには理解できないことです)

はあ、とため息をついて背伸びをする。
やっぱり私も蛍光男のように長い休憩を取るべきだったか。








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