「へえ、総理誘拐だなんて面白いことやっとるなあ」
「そういうお前は呑気に菓子を食うのか」
「ええやんええやん、ガルエルちゃんたら怖いわー」
「何が怖いだ」

NECTERの産業技術研究所で、前髪で目が外から見えない男ファルケは
呑気にチョコレートを食べまくっていた。
その横で同じ研究所に所属しているガルエルは呆れた目でファルケをみていた。

「わしだってこっち来たばっかだからわかんないもーん」
「神崎にでも聞いておけ」

はあ、と盛大に溜め息をつかれればガルエルちゃんがつめたーいとケラケラ笑って
またチョコレートを食べる。
誰がガルエルちゃんだ、と睨まれればうっはーと変な声を上げてファルケは
降参のポーズをした。

「ま、鷹廣もがんばってるわけやし、わしは外に出て情報収集でもしとくわ」
「勝手にしろ。……その喋り方は気持ち悪いな」
「え?今更?まあ気にせんといてなー」

ひらひらとがんばってーなーとエセ関東弁を使いながらファルケはどこかへ消える。
まあその時におっとオシタリが更にすごい顔で睨んでるこわぁとか思っていたりいなかったり。








ところ変わって検問。
いつも通り暇そうにしながら東雲瑞穂はタバコを吸いながらボーっとしていた。
研究所内では総理誘拐だなんだで忙しなく働いている中
この元ニートは特にやることもなくそして総理誘拐?ふーんと言わんばかりに
無関心を貫いている。

「なにサボってんの馬鹿瑞穂」
「いでえ」

頭に衝撃がきたと思えばとてもいい笑顔(といっても表情はよくわからないが)を
向けているファルケがいて、思わず瑞穂はうげえ、という声をあげた。
なんや、ひどいわーファルケくん傷ついちゃうわーとか言ってるが瑞穂はお構いなしに
早く外でるならどっかいけよオーラを出す。
それに気付いたファルケはほいほい、パパっとお仕事してきますわーと言って珍しく
瑞穂をからかうことなく街へと向かう。

「なんで俺にちょっかい出したんだ?」

取り残された瑞穂はうーんと首をひねってからまあいっか!と言い
再びタバコを吸い始めたのであった。




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