自身の武器である暗器を整えながら
神澤洸は第三課の己のデスクで考える。

(正義のために、ねぇ)

正義のためと言われ渡された『誓約書』を見て洸ははあ、と
溜め息をついた。
総理大臣サマを誘拐とはまた大きく出たもんだ。
上の方の人間の考えなんぞ自分は知らないし、知ろうともしない。

(それにしてもなんで私なんだろーなー、別にいーけどさー)

『誓約書』をかきおえた洸は紙をバッグへと入れて鮫島のところへ
渡しに行こうと席を立つ。

「神澤」

ふいに上司に呼ばれればなんですかーといつもの調子で返事をする。
その上司はいつもの通りの表情(といっても顔はない)で無理するなと言ってくる。
仁センパイなんか変な物でも食ったんですかーとおちょくってみれば
心配はいらねぇかと笑われた。


(いやー、センパイまじ偉大)

三課の部屋を出てから洸は上司がいたほうを見る。
そのあとさて、と洸は体を伸ばして書類提出のために歩き出す。



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