沈黙を破ったのは一台の車。
中には女性が乗っており、ああなんか見覚えがあると思えば
目蓮の時とはまた違った喜びが湧き上がる。

「あれ、シュテファーニエじゃないか。何でこんな所に?」

そうそう、シュテファーニエ・ローゼンハイム。
前にあったときは少尉ではなかった気がするな。
いつのまにか昇進してたんだよね。
え?僕の階級?
秘密秘密。

今研究メインで働けるのはある程度の地位をもてたからかなあ、って言っとこう。
ついでだが祖国での仕事は僕のレプリカにやらせてるから問題ないよ。

祖国にいたときは研究なんて半分はレプリカにやらせてたし。
なんて思い出せば嗤えて来たのだが。

「……貴様、アードラー……アードラー・ベルシュミーデか。貴様こそ、こんな所で何を?」

そうと言われたと思えば心の中で任務だよって言う。
あくまでなにも言えない、というかこちらの台詞だってのそれ。
そう思考すれば腕に違和感。なるほど麻酔銃。

「やだなぁ、シュテファーニエ。急に撃ってこなくってもいいじゃないか。」
「黙れアードラー、悪いが此処は通してもらうぞ。」

相変わらずだなあと思いながらも車から降りる彼女を見る。
近くにいるトメニアの言葉を操る少女は困惑気味。まあそうだろうねいきなり同じ国の言葉を
操る人が出てきたと思ったら僕の知り合いだからね。

「私は、君たちの味方だよ椿組のお嬢さん方!」

ほらその証拠に味方宣言。
僕の周りに女の子しかいなんだけどどういうことかなあ。

シュテファーニエとの戦闘は別にいいんだよね。
僕ここに自分の体のスペア持ってきてるから刺されようがないされようが。

「へぇ、君少尉になったんだ」

その言葉はなんたるか、少し皮肉もいれてやってる。
少し体が重いが大丈夫これならこの少尉殿だろうと相手にできる。
最悪相打ちになるのかなあと思いつつ賽子を投げてみればよけられる。

「やっぱり避けるよねえ」
「覚悟!」

あーあー全く面倒なことになってきた。
この騒動が終わったら目蓮に文句いってやろうか。
もちろん、珈琲と寿司を無料で出してもらおうではないか。



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