「はっ、手応えねえな」
(それにしては楽しそうだけれども)

そういった彼の周りには死屍累々。
実際には死んでないのだが、このまま放置されれば死ぬだろう。
それに対しクソ神の服はきれいなままで、返り血はよけていたらしい。
ただ、仮面が真っ赤なのでどうも不気味だ。

(あのUSBはどこかしらね、下手したらあの組長のところかもね)
『へぇ、アイツな?また遊びにいくっていったしいってもいいけど』
(またって……まあいいでしょうけど)

ため息。
今日だけで何回ため息をついたのだろうか。
わからないのだが、とりあえず今日の最初の溜め息はきっと
爆弾魔のことを聞いた時だろう。

(全く面倒なことを……)
『楽しいからいいじゃねぇか、俺だってこう動けるし?』
(アンタの情報は割れることはないけど、能力読み取りとかされたら私が
 仕事上まずいわよ、二人そろってニートはご遠慮したいわね)
『そうだな』

けけけっと愉快そうな笑い声。クソむかつく声だが悪くはない。
実はいうとコイツが戦う姿は実はいいものだと思う。
ナイフを使って戦う姿は神というよりも兵士に見えるのだが。

「とりあえず、パソコンいじってたやつか、あの妖怪を見つけるか」
(それが得策ね)

もっと事前に準備をできていれば、コイツの能力を一時的に使えたのだが。
そう思った私は愚かなのだろうか。
その場合私は次の日仕事を休まねばならないのだが。

(もっとスマートにこの本部を大火事にできたのに)
『そんなことをいっても無駄だ、おーけー?』
(ハイハイ)

軽口をたたきながらこうも進んでいるのならばまだ彼は余裕か。
そう思えば気が楽になった。
なんだコイツすごくいいやつに思えてきたぞ。

(イヤイヤ、ないない)
『何がだっての』
(こっちの話)

パパっとこれを済ませて我が家に帰りたいなあ、と思いながら
私たちは屋敷探索を続けるのだった。





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