『爆弾魔?』
(そう、カノッサに所属してる子よ。どうやら派手にやってくれたみたいでね。
 学生、だから多分大丈夫だと思うけどあの子が爆発させた死体が一課の日芽って人間に
 渡ったらしくてね。彼、死体から色々読み取れるらしく、犯人つきとめらるんじゃないかーってね)

神澤狼稀は中にもう一人のモノがいる。
彼曰く神らしいのだが信じられるわけがない。

まあその自称神(私はクソ神と呼んでいる)が所属しているカノッサ機関の人間が
どうやらドンパチしているらしく。
別に彼にとってはどうでもいいことなのだが。

私にとってはドンパチしている子―――通称爆弾魔こと松田永江が捕まり
そこから私たちの情報が漏れたら困るものなのだ。
彼女が私たちのことを知っているかは知らないのだが。

クソ神が外出できなくなったら、クソ神と私が分裂する方法が見つかる確率が
低くなるため、私にとってはマイナスなのだ。

『ふーん、まあイイケド。ここから出て特高の邪魔すりゃいいんだろ』
(それと、椿組の邪魔もね。松田が捕まってカノッサのことはかれちゃ困る)
『それじゃ、俺達も隠密ってわけか』
(クソ神にしては上出来)
『俺様をナメるなよ呪いの類のクセして』

険悪険悪。
仲が悪いわけではないがいいわけでもない私たちは脳内で会話を終わらせると、
近くにいた布津にちょっとお先に失礼しますと言って特高から出ていく。

人通りがないところまで来ると、能力を使いロキにかわる。

「おい、くそ呪い」
(喋るな脳内会話できるでしょうが)
『ハイハイ、で』
(でって?)
『何をするんだ』
(とりあえず松田に遭遇か、椿組、特高の妨害ね)
『特高はよくねえんじゃねえか?邪魔したらそれこそ俺が自由に動けない』
(じゃあ、なんか仮面被って顔隠しなさい)
『ハイハイ』

こうして私たち神澤狼稀とクソ神ことロキの妨害作業は始まった。


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松田永江さん(柴一子さん宅)
日芽鈴彦さん(芳晴さん宅)
名前だけお借りしました


ロキはひょっとこのお面をつけて椿組、特高のことを妨害します。

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