「本職、ここで待機してます」
「はいはい、はやくでていきますよー」
僕はカメラルームから立ち去り、一度背を伸ばす。
とりあえず資料を見ながら迷子から脱出するか。
迷子になった理由を考えてみると、何日も研究所に引きこもって、
かつここら辺はあまり通らないというコトだからだろう。
馬鹿みたいだ。
(片手には椿組の資料、片手には地図)
流石に地図をもっているから迷うことはないが、これを
頭に叩き込んでおいたほうが今後のためになるのではないだろうか。
そんなことを思ったが今は荷物が先だ。
地図を見ながら研究所内をフラフラと歩いていると、
カメラが壊れているのを見つける。
これは別に僕が直さなくても他の人が直すだろうから、これを追っていけば
この監視カメラを破壊した犯人にたどり着くだろう。
(港の荷物も気になるんだけどね)
カメラ程度なら大丈夫と僕は判断して、さっさと港へ向かうことにする。
もちろん、顔隠し用の布を探して。
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荒神古式さん(シギさん宅)
お借りしました。
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