それにしてもこの見えすぎる目は時として暇をもたらす。
離れな距離から見たことのない研究員を監視。
(……亜人ねぇ)
建物を腐食させてるのを見てあぁコイツ敵かとニヤける鷹廣。
そこで思考。
コイツが敵ならばいまさっき東京人と言われていたヤツも敵……?
パスがなくても片方研究員片方東京人と騙れば楽に侵入可能……、と
そこで鷹廣の頭の中での選択肢は二つ現れた。
コイツをこのまま尾行してその後襲撃するか
もしかしたら能力が何だかわからない東京人もどきをひっとらえるか……
(コイツは後回しだ、建物破壊されてもあとで修正するやつがいるしな)
鷹廣は見たことのない研究員から目を外し、
もしかしたら能力を持っているかもしれないであろう東京人もどきと
彼が(勝手に)呼んでいる者のところへと歩く。
(それにしてもあの亜人、面白い能力だったな)
少しにやけ、そして真顔。
戦闘狂な研究員は東京人が連れて行かれたであろう方向へと歩きはじめる。
走っては他の研究員に怪しまれる、とそう気づいたのは今さっきのことであった。
鷲の目
(鷲の目はごまかせない)(それにしてもこの騒動は総理しってるのか)(知らないでナンパとかしてたら面白いね)
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