どうやら、今日は忙しいらしい。
というのも荒神博があるからというわけではなく
ただ、ちょっとしたお荷物がこちらに来るだけだったのに
厄介なことである。
(椿組が邪魔してくる、なあ。ったく面倒だね)
心の中でイラつきながらも表では舌打ち。
ちっという音が部屋いっぱいを支配した。
少しだけ距離があるであろう荷物到着場所をチェックし、
彼は走る。
人よりちょっとだけ運動ができる彼は息をきらせずにして
場所へと向かう。
(誣とかきっと連絡受けて現場に向かってるだろうな)
体中に潜ませているナイフやいつも使っている文房具を片手に彼はまだ走る。
どんなヤツらがここにくるのかわからないが、戦うことが好きな彼は、
誰もいない廊下でぼそりとつぶやいた。
「いらっしゃいませ、クソヤロー共」
鷲は笑う
(面倒事ってのは厄介事)(はやく終わらせよう)
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