んー?あぁあれは確かこの前の練習の時だっけか。
韶が珍しくテンションあがってたよな?
あ?るせーよコミュ障。
でも向こうのほうもそんな感じしたな……

えーっと確かアレだわ、演奏してみたのカテゴリですんげぇギターうめえやつ……


そうそう!鈴木木村だ。




神代と鈴木、遠くから見る奏斗






「あ、あのー」

スタジオから出る際、韶がぱっとしないマッシュヘアーの男に話しかけた。
他の奴らは気にしてないみたいだが、彼が人に話しかけるという
珍しい行為に少し目を引かれた。

「あっはい」
「き……木村さん……」
「あ、はは。な、なんですか」

メンバーには先に帰ってくれと声をかけ俺は二人に視線をもどす。
―――二人ともコミュ障なのか?
いや、別にそれはいいんだけどよなんか話しの盛り上がりにかけて、まあいいか。

「弾いてみたの…ですよね、どっ…ど…動画!見て…ます…」
「えっ」
「あっちっ違いますか」
「え、あ、み、見てくれてるの…うわ、えっ、えへへ、ありがとう、…うわうわどうしよう照れる」
「(爆発)」

どうやら動画のってあああの木村ってうまいギター奏者か。
韶がすごいうまいぞ!って前語ってたな。

「俺あれがものすごく好きであれのギターソロかっこよすぎてほんとあれでそれで」
「あ、うん、」
「あとあとあれとかも歪みの効かせ方とかあれでそれで」
「は、はい…」

ここで韶のマシンガントーク発動したな。
みろ、木村ってやつが若干驚いてるぞ。

「もうとりあえず全部一通りみましたけどあれはすごくて俺マジこんな生で聴けるなんて俺」
「はい…」
「あっ…う、うるさかったですか」
「あっいやそんなことないよ…!むしろなんかありがとうっていうか照れるしそんな」
「いやだってもうかっこよくてつい俺」

でも韶はセーブしたみてえだなあ。
まあアイツが憧れてる人に会えたってのはよかったことだ。
ついでに人に話しかけられるようになったもの大きな進歩だな。






「で、結局日が暮れるまで喋ってたんだっけか」
「なんで知ってんだよ」
「後日あそこの店の店員に聞いたんだよ」
「それにしても、俺もあの≪木村≫ってのと話してみたかったな」
「あ、じゃあ今度一緒に来るか?」
「は?」
「いや、今度また話そうってことになっててな、よければ」
「まじかよ!!!」







神代と鈴木、傍観する奏斗。
(ぜ、絶対だかんな!)(お、おう)




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