特別高等警察の中に、凶悪犯罪を扱う第一課というものがある。
個性が強い特高の中でも自称馬鹿担当と言っている奴がいるのだ。
今日はそんな馬鹿の話。



*特高の馬鹿担当

さて彼の名前を紹介しておこうか。彼は神澤黎実と言う。
記憶力なしで暇さえあれば鍛えているいわば筋肉馬鹿とでもいったほうがいいのだろうか。

そんなうかつ担当といってもいいだろう彼の一日はまずベッドから落ちることで始まる。
図体はそこまででかくない彼だが、どうやら寝相が悪く毎度のことながら
頭を打って蹲ることで一日が始まるのだ。

黒のタンクトップ着、制服を(ただし上は上着に手を通さないのが彼のポリシーらしい)肩にかけて
どっかの誰かさんから奪ったゴーグルをつけて準備完了。
特高本部へと向かう。
とは言っても彼はデスクワークが苦手なので大概他の人(基本櫻庭)に回すのだ。
人に仕事を放り投げて暇なときは喫茶店『目目目』にいったりするので
某櫻庭氏などの同期にとっては少し迷惑のようだ。


「よっ暦に永時!」
「どうもです神澤さん」
「こんにちは、今日はどうやらゆっくりなご出勤のようで?」

緑の髪にリボン、低身長のこの少女は秘密情報課に所属する四楓院暦だ。
そしてその隣にいる少し幼い顔をしているが黎実と同じくらいの年の男性は百鬼永時という。

現在の時刻を見てみれば午後一時。見事に出勤時間を過ぎているではないか。
そんなことも気にせずに黎実はまあ気にするなといって二人のもとから去った。

これがうかつ担当の適当なあしらい方である。




一時に彼は秘密情報課の二人とであったといったが、
彼が自分のデスクにつくのはだいたい二時間後だ。

というのも彼がデスクにつくまでに、何年も道を覚えておらず
延々と本部内を迷っているからである。

「おーっすはよーっす」
「今日で何回目の遅刻?」
「さーな、そんなこと覚えてねえや」

第一課へとつくと中にはどうやら飛英しかおらず、
他の者たちは外へと出払っているようだ。

(あー、暇だ)

黎実は基本的に来るのは遅いためこう他の人間は
すでに出払っていることが多い。
飛英がいることすら実は珍しいことなのだ。

「なあ飛英、お前ももしかして遅刻か?」
「……」

返事はない。どうやら図星のようだ。

それにしても暇だ。
じゃあ何かしようかと思うがデスクには、たまった書類が。
黎実はそれに手を付ける気が起きなかったが、最近先輩に書類をやらなさすぎて
こっぴどく怒られたことを思い出し、おもむろに作業を始める。


そして今日という一日は、書類整理で終わった。




暇な一日
(暇なときのほうが世の中は平和なのである)







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秘密情報課 百鬼永時さん
      四楓院暦さん
第一課   飛英番さん  お借りしました


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