君には見せたことのない僕の表と裏の二面性
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最近のプリンセスは、自らドラゴンを倒して、魔女にも打ち勝ち、プリンスのもとへと向かうらしい。
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たとえいつか僕たちの音楽がセピア色として風化したとしても、この世界に音楽は溢れているんだろうな。
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夢をみた
お前がいたよ
きらきら笑って眩しくて
幸せだった
ずうっとさ
そんな日々が続くと
そう思っていたんだよ
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頭上にはシャンデリア。
室内は豪華な洋装。
床は大理石というやつだろうか。
目の前には純金で加工を施されたきらびやかなテーブル。
所々宝石も散りばめられている。
周りのテーブルにつく人達は豪華な装いで食事中、どうやらここは高級なレストランであるようだ。
おかしいな、こんな所へ足を踏み入れただろうか。そんな覚えはないはずだが。よくよく見れば私自身もきちんとしたスーツを来ている、靴も立派な革靴だ。
あれ、と頭を整理しようとした所でウェイターが一つの皿を目の前に置いてきた。
「こちらが―――でございます」
ウェイターの台詞が靄がかかったようで、うまく聞き取れない。
「え、?」
そう聞き直した所で私ははたりと目が覚めた。