太古に生きて、獣にもなれなかったイキモノたちが、地中深くから愛の言葉を囁いて。生きた証を“今”に詠って。

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記憶にはとても遠いけれど色鮮やかに残っている、確かにあった昔のはなし。

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変わらないことが美しくないだなんて、誰が決めた。世界の操縦者は僕だ。

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あまりに大罪の二人だけれど、さすがの閻魔様だって、こんな哀れな僕らを見つけたら天国へ送り返してくれるかもしれないよ。

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神様、あまりにも酷すぎます。僕のこの、焦がれて真っ黒な想いは、どうしたら宜しいのでしょうか。

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だけどそれを愛しいと思うことは、今の僕には到底出来るはずがなかった。

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けれど余りにそれは眩しくて、僕はまるで降参でもしたかのように強く強く目を閉じた。

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あの頃の僕が、今の僕の歴史と繋がっているんだ。

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『このまま、二人で死のうか。』そう言った、あの時。もしも君が頷いていたら僕はどうしていただろう。

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たとえいつか僕たちの音楽がセピア色として風化したとしても、この世界に音楽は溢れているんだろうな。

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